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2012年6月7日

北尾吉孝著「ビジネスに活かす『論語』」


(ビジネスに活かす「論語」、至知出版社)

 SBIホールディングス代表取締役CEOの北尾吉孝さんからご近著をお送りいただきました。

 「日本人の底力(PHP研究所)」や、「安岡正篤ノート」(至知出版社)などの著作に関しては、このブログでも紹介させていただきました。

 中国古典に関しては、現存の経営者では北尾さんの右に出る方はおられないと思います。

 歴史的には、渋沢栄一翁。今、「渋沢栄一自伝」(平凡社新書)、「渋沢栄一の『論語講義』」(平凡社新書)などを読んでいます。ローソンの新浪剛史社長からは、「論語と算盤」(ちくま新書)を薦められました。

 私の中国古典の直接の師匠は、田口佳史先生です。

 中国古典に関する山本七平さんの著作も、今読み返しています。「論語の読み方」(祥伝社黄金文庫)、「人望の研究」(祥伝社)、「帝王学」(日経ビジネス人文庫)、「指導力」(日経ビジネス人文庫)」などです。

 中国古典の第一人者の安岡正篤先生の著書も簡単に手に入りますから、お薦めします。

 北尾さんの今回の著作は、タイトルの通り、ビジネスには「論語」の教養が役に立つことが、ご自身の経験を基にわかりやすく書かれています。

 リーダー論や組織づくりもさることながら、仕事力や対人交渉術についても、「論語」の言葉から平易に解説されています。

 ビジネスマンの皆さんにお薦めの一冊です。

 私にとっても、当たり前のことながら見過ごしてきたことに関して、たくさんの「気づき」をいただきました。

 特に、一つだけ紹介します。

 本書の「第5章 成果を上げるために『正しいことをする』」の「非常識の中にヒントが見つかることもある」という節です。

 「中行を得てこれに与せずんば、必ずや狂狷か」という言葉を紹介しています。

 「狂」は非常に積極的で新種の気性に富んだ人のこと。「狷」とは頑固で意思の強い人のこと。

 理想的な「中庸」の人(中行)がいなければ、次善の策として、「狂者」か「狷者」をとるしかないとの意味です。

 そして、「狂者は進みて取り、狷者は為さざる所あり」なので、孔子は、積極的な「狂者」の方をとるだろうというのが、北尾さんの解釈です。

 実際に、陽明学では、「狂」が革命の原動力だと考えていたそうです。

 吉田松陰の門下生、山県有朋は自らを「狂介」と、高杉晋作も自らを「西海一狂生」と呼び、門下には「狂者」が多く明治維新の原動力になりました。

 2009年の政権交代の後の、政治の混迷を虚心坦懐(きょしんたんかい)に反省すると、今こそ、「狂」が政治家に求められているのかもしれません。

 一見、「狂」という漢字は、イメージが悪いようですが、それは日本語の意味だからです。白川静先生の「常用字解」によると、中国での「狂」の語源は、「神聖なマサカリの上に、足跡を置いた字形」だそうです。

 王様の命令で遠くに行く使者は、神聖なマサカリの上に足を乗せる儀式を行い、その霊力を授かった上で出発するのです。神聖なマサカリから、異常な霊の力を得るので、「狂」は理想が高くて意欲的な人を意味するとのこと。

 漢字は奥が深いですね。ですから、常用字解も私の愛読書です。

                    私たちのために。
                    私たちの子供たちのために。  
                    私たちの大切な人のために・・・。
                    信じられない政治に終止符を打つ。 
 

森本敏拓大教授の防衛大臣就任おめでとうございます。

2012年6月5日

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