田口佳史先生著「孫子の至言」
東洋思想研究者の田口佳史先生に師事して、既に10年以上の年月を経ます。
浪人中には毎回、上京がかないませんでしたが、今は、毎月1回の「書経勉強会」に必ず出席しています。先月のブログでも、ご近著「リーダーの指針 東洋思考」を紹介させていただきました。
今月、上梓されたばかりの「孫子の至言」も拝読。1ページ、1ページ、納得しながら、読み進みました。
田口先生によると、「論語の一言」、「老子の無言」に続く3部作がこれで完成したとのこと。
私たち初心者にもわかりやすく書かれていますので、東洋思想に興味のある方はぜひ、ご一読ください。
「孫子」は中国古典の中でも、「論語」に並ぶほど有名です。誰しも、文庫版や解説本を一度は手にされたことがあるのではないでしょうか?
「自ら反して縮(なほ)ければ、千萬人といえども、吾往いかん。」などは、漢文の教科書に載っていましたよね。これは、世代間ギャップあるかも、、、、苦笑。
田口先生は、織田信長の桶狭間の合戦を事例として、孫子の兵法の要諦をわかりやすく解説してくださっています。これは、読むと、本当に「腑に落ち」ますよ。
そして、「コラム」のページでは、若かりし頃の田口先生と松下幸之助翁との会話も紹介してくれています。その中で、先生が「経営者に必要な条件」をたずねたところ、「それは運が強いということ。」との答えをもらった時、意外な感じがして、再度、「運を強くするにはどうすればよいのですか?」と問うと、翁は「それは徳を積むことや。」とキッパリ。
「徳とは自己の最善を他者に尽くし切ること。」「徳を積むことによる感謝の人間関係が、運を運んでくる。」と田口先生は解説されています。
「孫子」を田口先生の語り口で、お読みください。おもしろいこと、ぜったいです!!
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。