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2011年11月16日

TPPで日本は本当に負けるのか?

 今回、TPP慎重派の方々の議論を聞いていますと、二言目には「負ける、負ける」、「アメリカにしてやられる」など、最初から負けることを前提にした話が多いですね。

 オレンジ自由化の時、勝つか負けるかわかりませんでしたが、勝負をしたら、温州みかんが勝ちました。アメリカンチェリーの時も、山形のさくらんぼが勝ちました。

 競争で、品質も良くなりました。世界で勝負できたのです。
  
 そもそも、APEC21カ国は、2020年までにEFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)を構築することで合意しています。

 一方で、シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの四カ国が「P4」という高いレベルの経済連携協定を2006年に結びました。ドーハラウンドの決裂後、アメリカとオーストラリアはP4に参加する形で、TPP(環太平洋経済連携)の交渉参加を表明。2010年から、さらにペルー、ベトナムを加えた8カ国で交渉が始まりました。

 私は、ドーハラウンドが機能しない以上、TPPに参加して、多国間での経済連携を進めるほかないと考えます。

 貿易以外の21分野でも、日本はすでに相当にオープンな国になっていますから、たとえば日米二国間でEPA(経済連携協定)の交渉をするより、オープンでない他の国々と一緒に交渉した方が有利です。政府調達や貿易手続きの簡素化は、中小企業にとっても大きなメリットです。

 TPPは高いレベルの経済連携をうたっていますが、アメリカ、オーストラリアなどは国内問題で、砂糖と乳製品は例外にしたがるはずです。であれば、日本も米などを例外品目として堂々と交渉すればよいのです。公的健康保険や食品の安全など国益に反するものは、守り抜けばよいのです。

 多くの国が経済連携に一歩踏み出そうとする時に、日本だけが後ろを向いていていいのでしょうか?
もし、TPPにカナダ、メキシコまで入ってくると、中国に対しても大きなけん制効果が期待できます。

 もう一度言います。国益に反するものは、命がけで守り抜けばよいのです。
 
 

                    私たちのために。
                    私たちの子供たちのために。  
                    私たちの大切な人のために・・・。
                    信じられない政治に終止符を打つ。
                    そして、信じられる政治を創るために。

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