津波対策推進法、衆議院本会議で可決。
今日は、超党派の議員立法である、津波対策推進法が衆議院の本会議で全会一致で可決しました。
その前日に、私も委員である「災害対策特別委員会」で可決しています。
昨年の2月に自民党から議員立法で津波対策推進法案が提出されていました。提出者は和歌山選出の二階俊博代議士外6名です。
その後、今回の東日本大震災の甚大な津波被害を受けて、超党派で修正して、委員長提案となったものです。
災害特別委員会では、二階代議士が「昨年、法案を提出しながら、3月11日の前に成立できなかったことは痛恨の極みである。」旨を述べられました。
公明党からは、同じく和歌山の西博義代議士も意見を述べられました。
そして、「津波対策の推進に関する件」の決議も満場一致で決まりました。
その中で、11月5日が「津波防災の日」として創設された趣旨を周知徹底することが挙げられています。
11月5日は有名な「安政南海地震」の津波が和歌山の有田郡廣村を襲った日です。
この時、庄屋の「濱口梧陵」が津波から村人を救うために、自分の田んぼから収穫したばかりの稲むらに火をつけて、高台に誘導。その後も、私財を投げ打って、堤防を構築。そのおかげで、村人に仕事を与え、震災後の生活を支えた美談があります。
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が「GLEANING IN BUDDHA FIELDS(1897)」の中の「A LIVING GOD(生ける神)」で紹介したため、戦争前の国定教科書にも載りました。
最近、小学校の国語教科書にも載せられるようになりました。
和歌山発のこの美談の日が「津波防災の日」に選ばれたことは、和歌山県人として本当に誇りに思います。和歌山出身の議員が超党派で、連携したこともその大きな要因になりました。
議員立法がまた一つ、衆議院を通過しました。
NPO法改正の議員立法同様、大きな政策課題に関して、超党派で議員立法が進んでいます。これが、本来の国会議員の仕事の一つであるべきです。