岩手県陸前高田市、大船渡市へ行きました。
(岩手県の達増拓也知事との打ち合わせ。中央は復興ビジョンチームの直嶋正行座長。)
昨日から、復興ビジョン検討チームのメンバーとして、岩手県に行ってきました。
メンバーには、岩手県選出の階猛代議士、被災されご家族も亡くされた黄川田徹代議士も入っています。
昨日の午後に、花巻空港に到着。その足で、みちのくコカ・コーラボトリングの花巻工場に。震災後、初めて操業を再開した日にあたりました。
工場には、岩手県商工会議所の元持勝利会長をはじめ、役員の皆さん。つまり、地元企業を代表する経営者の方々にお集まりいただいていました。そこで、じっくりと被害の状況や、中央政府へのご要望を聞かせていただきました。
皆さん、大きな被害を受けられたにもかかわらず、復興に向けて意気軒昂であられました。
企業経営の観点からは、「補助金などはいらない。ただ、無担保無利子の融資をお願いしたい。きちんと復興して、返すものは返すが、今は、まず資金繰りを。」との声には、経営者の矜持を感じました。
今日は、まず、岩手県庁に達増拓也知事を訪ねました。
達増知事からは、宮沢賢治の言葉「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」を復興の第一の原則にしたい。そして、人間らしい「くらし」・「学び」・「仕事」の確保、つまり幸福追求権を保障してほしい。第二の原則は犠牲者のふるさとへの思いを継承すること。
強い復興への思いを受けとめさせていただきました。
そして、黄川田代議士の自宅のあった陸前高田市、隣町の大船渡市の現地に入りました。
陸前高田市は市役所も流されて、市の給食センターとその周囲にプレハブの仮市役所を設置。困難な環境の中で、戸羽太市長さんを筆頭に職務をこなされていました。
黄川田代議士は市の職員出身でもあり、状況を細かく説明をしてくださり、被災地の案内もしていただきました。
黄川田代議士はじめ市の職員の皆さんはご家族を亡くされた悲しみを胸の奥に隠して、穏やかな表情で淡々と業務をされています。そのお姿を拝見していて胸が詰まりました。
大船渡市は高台に市役所などもあって、復興へのスタートは早くきれているようでした。戸田公明市長さんも、「最初は落ち込んだが、自分たちが動くと、町が復興に向かって、前に進むことがわかったので、今は、勇気を持って頑張れる。」とおっしゃていました。
被災地の首長さんや職員の皆さんたち、経営者の皆さん、どなたも、前に向いて復興への道を歩み始めておられます。
何としても、地元の皆さんの応援ができる素晴らしい復興ビジョンをつくらなければならないと決意しました。