和歌山県知事 岸本周平 official website

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2010年5月6日

ワシントンのコンセンサスPART3

 昨日は一日中、米国議会の会議室で缶詰。

 朝8時から、夕方5時まで、英語での会議なので、集中力を切らさないようにするのがたいへん。ちなみに、朝食、昼食、夕食ともに会議室でいただきました。終了は午後9時半。おかげで、おぼつかないながら「英語感」は戻ってきました。

 経済問題のセッションでも、安全保障のセッションでも、「中国」の存在が大きかったですね。

 もはや、日米関係は中国抜きでは語れない。

 米側の一人が、「短期的には政府の下支え効果の消える来年以降中国経済は失速。長期的にも、一人っ子政策による高齢化で伸び悩み、インドには勝てない。」と分析。

 私も含め、日本側は16世紀の中国、インド、ロシア、トルコの帝国時代が再来することに「小国日本」がどう対応するかという問題意識の中で、中国の底力を評価していました。

 安全保障面では、両国ともに、中国の軍事的脅威を認めることで一致。日米安全保障条約の重要性を再確認しました。

 普天間問題に関しては、両国ともに、政府(executive branch)間の交渉で、国会(legislative branch)が関与していない。問題解決のためには、議員外交も必要との結論。

 ちなみに、政府とか国会と言う英語が、プリンストン時代に子どもの勉強を手伝っていた時に「習った」用語そのものだったのには、いささか感動しました。普段、聞きなれないでしょう?

 両国ともに、日本の参議院選挙、米国の中間選挙と選挙が近いので、その話題に時間が割かれました。日本だけでなく、アメリカでも二大政党への支持が伸び悩み、無党派が増えている。

 最近、アメリカで話題の「ティーパーティー」は、共和党支持の色合いが強いが、「コ―フィーパーティー」は特定の党派の支持がない(non-partisan)そうです。ちなみに、登録者数はすでに後者の方が上回ったそうです。

 二大政党の老舗、英国の選挙結果がどうなるか?第三勢力の「自由民主党」が躍進するのかどうか、気になるところですね。

 私は、二大政党の下での政権可能な政治を目指していますので、米国の国会議員との意見交換は有意義でした。

 今日は、午前中、日・米・韓国の会議に参加して、帰国します。

             私たちのために。
             私たちの子どもたちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。

ワシントンのコンセンサスPART2

2010年5月5日

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和歌山に帰ってきました。

2010年5月7日