世界的金融危機の中の日本とは?
普段は、インターネットでニューヨーク・タイムスなどのアメリカの新聞のHPを見る(読むのではなく、見出しを見るだけですが、それでも雰囲気はわかります。)のですが、選挙モードでそれもパス。
プリンストン大学時代のアメリカの友人たちとメールで情報交換しただけですが、やはり日本のマスコミ報道とは180度違っていました。
まず、1980年代の金融危機を克服した日本が、今回は、いわば先生になれるかというと全く可能性はゼロです。アメリカのマスコミで、日本の経験が語られることはないのです。
なぜなら、アメリカの中央銀行であるFRBはすでに日本のバブル経済の失敗は十分に研究済みです。その研究のリーダーが今の議長のバーナンキ前プリンストン大学教授です。つまり日本政府と日銀の代表者は不要です。
むしろ、速やかに銀行に資本注入を決断したイギリスのブラウン首相がアメリカのメディアではヒーローです。麻生首相がおっしゃった「金融サミットを日本で開く用意がある。」との報道はアメリカで皆無とのことです。
ここまで、世界的金融危機の中で日本政府の存在感がゼロとは、、、、。元財務省、これから日本の政治家になろうとする周平にはけっこうショックでした。アメリカからの情報源は大学の先生や議会スタッフ、金融関係者ですから本当なんだと思います。
ただし、うれしいニュースはUFJ三菱東京フィナンシャルグループがモルガンスタンレーへの出資に関して最後まで堂々とやりきったことです。このニュースはアメリカ国内で、連日テレビや新聞で報道されたそうです。
もしも、あのタイミングで三菱がモルガンスタンレーに出資していなければ、ニューヨークの株式市場は底が抜けていただろうとは、アメリカの友人たちの共通の認識です。
今回のサブプライムローン問題で被害が一番少ないのは日本の金融機関です。先日のブログでは日本製造業の可能性を指摘しました。案外、日本経済がおもしろいかもしれませんね。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。