洞爺湖サミット閉幕
今日、3日間の洞爺湖サミットが幕を閉じました。残念ながら、その結果には失望しました。すでに、欧米のメディアでは辛口の評論が出始めています。日本のマスコミは、あれだけお祭り騒ぎをした以上、可もなく不可もなくといった当たり障りのない報道をしています。
アメリカの姿勢は、次のとおりです。つまり、「中国やインドなどの新興国が合意しない限り、G8先進国だけで2050年までに二酸化炭素排出量を半減する約束をしても意味がない。」ということです。
一方、日本やヨーロッパの立場は、「まず、先進国で半減目標に合意をしてから、新興国を説得すべき。」というものです。少しでも、一歩でも先に進めたいとの思いからです。表面的にはアメリカの言い分にも三分の理がありそうですが、これは自国が参加したくないための言い訳にすぎないことが見え見えです。
結局、宣言文の動詞は「We seek」となりました。「中年英語組」の著者でもある私は、「seek」を英和辞典で調べずに、英語のシソーラスという同義語の辞書で調べてみました。その意味は、まず「 search 」です。これは探す、調べるという意味です。次は「try 」で、試してみる、努力するということですね。そして、「ask」はたずねる、頼むという言葉です。
この言葉を使った瞬間にアメリカの一人勝ちです。日本政府は「求める」という意味なので、前進したと強弁しましたが、アメリカ政府の高官は記者会見で「強制力はない。」と言い切りました。
探したり、試したり、頼むという意味の、「seek」なのですから、ちょっと英語をかじった人間なら、もう勝負あったということがわかります。英和辞典でもトップにあるのは「探し求める」です。「求める」は確かに3番目には出てきました。でも、英語なのですから、英語の辞書の方がが正解です。
私は一人の地球市民として、環境問題は超党派であるべきだと考えて、福田総理にエールを送りました。「国際連帯税」の議論をしてくれるはずだと信じていましたし、、、。そんな私はアホでした。
福田総理!もう、時間切れです。申し訳ありませんが、岸本周平は地球環境を守るためにも、命がけで政権交代を目指します!
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。