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2008年5月14日

道路財源特例法案再可決


     (和歌山市内を走っていて、目に付く新緑の素晴らしさ!)  

 昨日、道路特定財源制度を10年間延長する特例法案が衆議院で再可決されました。賛成336票、反対133票。この数字の迫力には驚かされます。郵政解散の与党勝利のすごさを感じます。私自身がその選挙で負けていますので、偉そうなことは言えませんが、あの時の有権者はこの特例法案まで賛成していたわけではありません。

 「一般財源化」という小泉内閣が至上命題にしていた「改革の目玉」を否定するこの特例法案は、3年前の選挙結果からすれば、そもそも提案されるべきものではないのです。

 逆に言うと、民主党のマニフェストのみならず、小泉内閣、安倍内閣、福田内閣も「一般財源化」を目指しているのに、このように実行できないというのは、「道路利権」の闇とパワーのものすごさを物語っています。

 福田総理は「一般財源化」を「閣議決定」したと強弁しますが、2009年度予算で実がとれるかどうかは疑問です。閣議決定の文章にも「必要と判断される道路は着実に整備する」という子供が読んでも当たり前のことが書かれています。しかし、これが曲者なのです。

 道路族はこの文章をタテに年末の予算編成で十分な道路予算を分捕ればよいと考えています。閣議決定を骨抜きにするのは簡単なのです。私は25年間、霞ヶ関で「骨抜き文章(と闘う)」のプロとして生きてきましたから、この閣議決定がインチキだというのがよく分かります。6月下旬の「骨太の方針2008」も同様に骨抜きにされるでしょう。そして、予算編成では「いつか来た道」に逆戻りです。

 道路財源を医療や介護、教育や子育て支援にきちんと使えるようにする「ほんまもんの一般財源化」は政権交代でしか実現できません。

             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。


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