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2008年4月25日

中川恵一先生著「がんのひみつ」


 (中川恵一先生著「がんのひみつ」朝日出版社、2007年、本体680円)
  
 先日のエンジン01文化戦略会議の総会後、東大病院放射線科準教授の中川恵一先生の講演会がありました。「エンジン塾」というかたちで、年に数回あります。その内容がショッキングだったので、少しご披露します。興味のある方は写真の著書をお読みください。10万部売れたそうです。

 日本人のがんになる確率は2人に1人。3人に1人はがんで死んでいます。人間の細胞は約60兆個。1日8000億個の細胞が入れ替わるそうです。細胞分裂をした時に、完璧なコピーができればよいのですが、約5000個はDNAの複製に失敗します。これががん細胞です。ところが人間の免疫力はすごくて、リンパ球がこのがん細胞を殺してしまうのです。つまり、毎日、私たちの体の中で、リンパ球が5000勝0敗の戦いをしてくれているとがんにならないのです。

 もしも、1敗でもすればがん細胞は生き残り成長します。ただし、1センチの大きさになるのに、普通のがん細胞では20年から30年かかるそうです。長生きするとがんが増えるのです。老化によって、がんが発見されやすくなるし、そもそも免疫力も落ちてくるのでしょう。

 問題は、がん対策が遅れてきた結果、この10年間でアメリカではがん死亡は減り、日本では依然増え続けていることです。世界一の長寿国イコール世界一のがん大国になっているのです。しかし、がん死亡を減らすことは可能だと中川先生は断言します。がんの中でも、乳がん、子宮がん、大腸がんは検診の充実で早期発見すれば死亡を減らせるそうです。日本では子宮がんなどの検診受診率は約1割(2003年)なのに、アメリカやイギリスでは約8割となっており、日本は全く遅れています。また、「がん登録」の制度がないので、国全体の正確ながん患者の統計がなく、科学的な対策が立てられないとのこと。先生のお話では、科学的根拠の乏しい「メタボ検診」よりもがん対策に予算を使うべき!とキッパリ。

 これまでの経緯もあって、がん治療は手術が中心でしたが、欧米のように「放射線治療」をもっと活用すべきであるとの主張をされていました。しかし、放射線の専門家は500人。対する外科医は10万人。多勢に無勢で、「世界の常識が日本の非常識になっている。」となげいておられました。ただし、「がんの種類ごとに別の病気だと考えてもらいたい。対処の仕方は全部異なるが、日本人はがんをひとつの病気だと思っているので、問題が多い。」そうです。
         
             私たちのために。
             私たちの子供たちのために。  
             私たちの大切な人のために・・・。
             信じられない政治に終止符を打つ。
             そして、信じられる政治を創るために。


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