和歌山県知事 岸本周平 official website

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2008年3月16日

民主党政治スクールわかやま


 (「麦の郷」で開催された民主党政治スクールで熱く語る岸本周平塾長)

 昨日は、第2回目の民主党政治スクールを社会福祉法人一麦会の「麦の郷」で開催しました。理事の伊藤静美さんの講話、スーパーマーケット店長の経験のある柏木労働支援部長と銀行マンから転職した田村共同作業所施設長の説明を聞かせていただきました。そして、実際に福祉工場や授産施設の見学もさせていただきました。チャレンジド、特に精神障害を持つチャレンジドの就労の問題をじっくり考えさせてもらいました。

 聾唖(ろうあ)でかつ目の不自由な青年が養護学校を卒業した後、自分の居場所がないことを訴えます。県庁や市役所など行政は「障害者年金があるから家にいればよいではないか。」との主張を繰り返す。その時、この青年は手話で「私は働きたい。私は仲間が欲しい。」と言いました。当時、看護士の伊藤さんは手話が判りました。彼女を中心に、その青年のために「たつのこ共同作業所」を立ち上げたのが、今ある運動のきっかけだったそうです。

 この「麦の郷」をモデルに「ふるさとをください」という映画が作られました。脚本はジェームス三木さんです。オール和歌山ロケで、3月29日からジストシネマで上映されます。皆さん、ぜひ見に行ってください。

 日本では、チャレンジドの仲間の働く場が少なく、社会全体の理解もありません。アメリカでは故ケネディー大統領の「障害を持った人(チャレンジド)を納税者にしよう。」という名演説から、チャレンジドが一般の企業や官庁で働くことが当たり前になりました。

 アメリカで、障害者雇用の現実の素晴らしさを知った私は、日本に帰って、社会福祉法人プロップステーションの竹中なみ理事長、通称「なみネェ」の子分になりました。彼女は「チャレンジドを納税者にする」運動の日本での創始者です。

 和歌山に帰って、周平は落選中ではありますが、心ある同志の仲間と勉強会を続けています。実際にも、いくつかの企業が積極的にチャレンジドの仲間を雇って下さっています。私はそのような和歌山の経営者を心から誇りに思います。そんな会社がもっともっと増えていくように頑張りたいと思います。私は大蔵省時代、主計局で障害者政策の予算を担当していましたが、大きな政策転換を提案することができませんでした。その時の反省が今の私を支えています。


岸本周平 公式サイト

 

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