井筒和幸監督
(井筒和幸監督著「民族の壁どついたる!」の写真)
昨日は、午前中市内を走り回っていましたが、ジュニア駅伝の関係で道路規制があって、たいへんでした。しかし、大勢の警察官の皆さんに加え、ボランティアの皆さんが動いておられましたから、大成功だったろうと推測します。市民にとっては少し不便でも、大勢の人の集まるイベントがある方が活気があってよいですよね。
午後は、普通の日曜日なら街頭演説をしているのですが、映画「ゲロッパ」や「パッチギ」で有名な井筒和幸監督の講演会があったので、市民会館に行きました。講演会の前には、最新作の「パッチギ!LOVE & PEACE」の上映会もありました。
1作目に登場したアンソンとキョンジャの兄妹を中心に、日本人と在日コリアンの「対決」を主題に、戦うことのむなしさをうったえる名作です。パッチギのプロデューサーの李鳳宇さんとはメディアコンテンツ課長の時から、勉強会で一緒になって親しかったのですが、井筒監督のお話を聞くのは、初めてでした。
独特の語り口調で、ほんまおもろかったです。大阪人のリアリズム、あるいは生活者のリアリズムが大事なんやというメッセージには感激しました。井筒監督のおばあちゃんが、彼の父親が出征する際に、「早よ、帰っといでや。」父親が「なるべく、そうするは。」と答えるリアリズム。
司馬遼太郎の講演で聞いたとの話で、1941年12月8日の大本営発表をラジオで聞いた大阪の大工さんが「あほかいな」とつぶやき、仕事に戻った話。当時でも、手に職のあるまともな生活者には、何十倍もの国力の差のある国と戦争することが非常識であることが判断できたということです。
このブログでも書いていますが、暫定税率をめぐるこの国の議論はほんまに表面的で、生活者のリアリズムからはかけ離れています。井筒監督のお話に勇気をいただきました。周平は「生活者のリアリズム」と「頑張る心に春が来る」をモットーに挑戦を続けます!