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2007年6月17日

和歌山市民能


   (和歌山市民会館小ホール、能楽「小鍛冶」の迫力ある舞台) 

 昨日はご家庭への訪問や、参議院選挙の打ち合わせなどで、忙しくしていましたが、お昼の時間に、第28回の市民文化祭り「市民能」を観てきました。支援者のお一人にご自分でも何十年もお能を習っている方がおられて、入場券をいただきました。

 昨年、和歌浦の薪能を観て、感動しましたが、今回は市民会館小ホールの本格的な能舞台で、能を観ることができました。喜多流の仕舞と観世流の舞囃子「羽衣」の後、「小鍛冶」という能楽を堪能しました。

 能は前半がゆっくりしたテンポで進むので、強烈な「睡魔」に襲われます。ここで、眠くなることを恥ずかしがってはいけません。能は日本古来の芸能ですから、日本人の生理にすごく合っているわけです(周平説)。だから、心地よくなり、眠くなるのです。ここは一番、自然体で、謡のリズムに身をゆだねるのです。で、一度は「眠っては申し訳ない。」と軽く抵抗した方が深い睡眠に入れます。でも、いびきはいけませんよ。

 後半、鼓や大鼓(オオカワ)に笛が加わり、アップテンポになります。舞も激しくなりますから、にわかに目がさえます。シュールというかモダンな感じの激しいリズムに圧倒されます。能の装束は原色で、デザインも現代アート調ですから、異空間にいる気分です。

 学生時代、観世流の能研究会に所属していながら、「睡魔に少しは抵抗した後に身をゆだね、その後のカタルシスを楽しむ。」という「邪道」の観方しか私にはできません。しかし、このようにして観終わると、不思議と肩こりが消えていたりするのです。

 和歌山で28年もこのような本格的な能の会が続いているということに、やはり徳川御三家の城下町の風格を感じました。残念ながら、途中で、けたたましい携帯電話の着信音が鳴り響いたのと、フラッシュを焚いて、写真を撮る女性がおられたのは残念でした。能が始まっているのに私語するご婦人方がおられたのにも驚きました。「いびきをかかずに」睡魔に身をゆだねる方がまだましだよなと自己弁護モードに入った周平でした、、、。

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