憲法施行60周年記念市民集会
今日は、午後6時半から「憲法施行60周年記念市民集会 憲法って何やねん!どうすんねん!」という会が和歌山県民文化会館で開催されました。第1部が吉本興業のタレントさんの海原やすよさんとランディーズの二人組みを交えてのトークショーです。
主催は和歌山弁護士会で、弁護士さんや法曹関係者のみならず、一般の市民の方も大勢来られていました。明らかにランディーズのファンと思われる女子高生もチラホラ。第2部がビデオレターの上映で著名人からのメッセージ。第3部は和歌山弁護士会のメンバーによる討論会です。
私は、次の会合があったので、ほのぼのとした第1部のトークショーだけ参加しました。難しい憲法の問題をおもしろおかしく、しかも、聴衆にはじっくりと考えてもらうというのはたいへんなことです。しかし、さすが吉本の芸人さんです。司会の弁護士の先生も上手でしたが、よくまとまっていました。時間が30分しかなかったのが残念です。もっと聞きたかったです。
憲法と言えば、すぐに9条の問題になりますが、平和の問題としてさらりと触れた上で、国民の権利や義務などの基本的な議論をしていたのは、短いトークショーとしては評価できます。私は、日本国憲法のエッセンスは13条の「国民は個人として尊重される」にあると考えていますが、トークショーではきっちりと13条が語られていました。さすが、和歌山弁護士会はセンスが良いなと思いました。
9条も大いに議論をすればよいですが、もっと多くの条文を議論の対象にして理解を深め、大切にするものは残し、時代にそぐわないものは改正していくべきでしょう。私見ですが、9条の1項と2項は不戦条約以来の素晴らしい条文ですから、変更の必要はなく、日本に自衛権があるかどうかを官僚が「解釈」で決めている現状の是非を議論すべきであると考えます。
なお、肖像権の問題もあり、会場には「吉本興業のタレントの写真撮影禁止」との張り紙がありましたので、本日のブログは写真無しです。お許しください。