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2006年10月19日

薬物依存症者回復支援施設


 昨日は薬物依存症者回復支援施設である和歌山D・A・R・Cに行ってきました。Dはドラッグ薬物、Aはアディクション依存症、Rはリハビリテーション回復支援、Cはセンター施設の略です。

 和歌山ダルクの代表者は和高優紀さんという女性で、近藤恒夫さんが1985年に設立したダルクを東京で手伝っていた方です。薬物依存症の回復支援は、根気のいる仕事であり、保護司さんや精神科のお医者さんたちと連携を取りながら、ある意味、命がけでやらなければなりません。

 患者さんの多くは、子どもの頃からいじめや社会からの疎外感を持ち続け、それでも「生きていく」ためにドラッグにはまっていったケースが多いとのことです。1年間はこのような施設で生活し、完全に薬物を体内から抜いて、社会復帰を目指すのですが、就職して社会復帰しても、立ち直れないケースも多いそうです。

 「せっかく、立ち直っても、一人で生活する寂しさや苦しさから、3年くらいした良い状況で自殺されるケースもあって、残念だ。」と和高さんは淡々とおっしゃていました。和高さんは見るからに華奢な優しそうな女性ですが、お話を聞けば聞くほど、命がけで、この運動に参画され、すごい修羅場をいくつもくぐってきたという迫力を感じました。

 真冬の駅前街頭演説を1年やったくらいでは追いつけない物凄さを感じ、自分の非力さを痛感しました。和歌山にはすごい人がいるんだなあというのが実感です。高知から手伝いにきているリカバードスタッフが1名、入所者が3名。建物を貸してくれる大家さんやご近所の皆さんの好意に感謝をされていましたが、和高さんの志が大勢の人を巻き込んでいるんだと思いました。

 児童養護施設や、障害者の施設は公のバックアップがあり、その存在が分かりやすいので、私もほとんどの市内の施設は回りました。しかし、民間ベースでやっているダルクのような施設はこれまで、行ったことがなく、昨日は正直に言ってショックを受けました。私のできることで何かお手伝いしたいなと心から思いました。

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