素心交流会
今日は中国古典の研究会の先生である田口佳史先生主催の素心交流会に参加しました。財務省の官僚時代、毎月1回、書経を教えてもらっていました。先月、1年ぶりに参加させていただいたことはこのブログでも書きました。
素心交流会は私の所属する勉強会のほか、田口先生が教えておられるいくつかの勉強会の生徒が一同に会する年に一度の会合です。田口先生の講義の後、食事をいただきながら、何人かの生徒さんがスピーチをしました。生徒さんといっても、みなさん企業の経営者のそうそうたるメンバーです。私もご挨拶させていただき、「和歌山一区に親戚や友人のおられる方はひとつよろしく!」と宣伝をしてきました。
老子の勉強会の生徒さんが私の隣におられ、中国古典の話で盛り上がりましたが、名刺をいただいたら、銀座三丁目交差点のネオンで有名な(株)三愛の秋沢会長さんでした。私の前にスピーチをされた(株)ダイドーリミテッドの鳥越社長さんには早実の斉藤投手が使っていたのと同じ「幸福の青いハンカチ」をいただきました。
中国古典では、「徳」という言葉は「勢いがある。お金が儲かる。人気が出る。」という意味があります。ならば、誰でも「徳」が欲しいですね。ある意味、中国古典はリアリストによるマニュアルのような部分もあります。「徳」を身に着つける方法も教えてくれます。「徳」は「他者に対しておのれの最善を尽くしきる」ことで身につくと。これはたいへんですが、田口先生に教わった中で、印象に残っている話です。
中国古典には神も仏もでてきません。しかし、「天」というすべてを超越した大きな存在はあります。その意味では宗教心とつながる部分もあります。初めてお会いした経営者のみなさんと真顔でこんな話ができるのも田口先生のおかげです。ありがとうございました!