自衛隊観艦式2015
平成27年度の自衛隊観艦式に参加しました。横須賀地方総監部から、護衛艦くらまに乗艦。
観艦式は、部隊の士気を高め、国内外に自衛隊の精強さをアピールすることや、国際親善、防衛交流を促進し、国民に自衛隊への理解を深めてもらうためのものです。
起源は1341年、英仏戦争のとき、英国王エドワード3世が自ら艦隊を率いて出撃する際に、その威容を観閲したことが始まりだそうです。
日本では明治元年、天皇陛下をお迎えし、大阪天保山沖で実施されたものが始めてで、当時は「観兵式」と呼ばれていました。
「観艦式」と初めて呼ばれたのは、第4回にあたる明治33年の神戸沖で行われた大演習観艦式です。
戦後、海上自衛隊では昭和31年に「自衛隊記念日」が定められ、翌32年に「自衛隊記念日行事」の一環として観艦式が実施されました。
今回の観艦式は28回目です。晴天の下、日頃の訓練の成果を見せてもらいました。
台風の影響で、海上にはうねりもありましたが、くらまのような大きな艦艇に乗っていると、さほどにも感じませんでした。くらまにはスタビライザーも装着しているとのことでした。
観艦式には、艦艇40隻と陸・海・空自衛隊航空機30機に加え、米国・インド・フランス・豪州・韓国の5カ国の軍艦も参加。
韓国からは駆逐艦「大祚栄(デジョヨン)」が派遣されました。
韓国艦艇が参加するのは2002年に続いて2回目。
日本も1998年と2008年に韓国海軍の観艦式に参加していますので、日韓の関係改善のためには、とてもよいことだと思います。
実際に20日には、ソウルで、日韓の国防大臣会合が開催されます。
東アジアの安全保障には、米国の同盟国である日韓の協力は欠かせません。
安倍内閣には、地に足の着いた現実的な外交・安全保障の努力を求めます。