BS日テレ「深層NEWS」に出演。
BS日テレ「深層NEWS」に生出演。
第3次安倍内閣への評価や、野党再編をテーマに、1時間、与野党の論客と激論。
維新の片山虎之助先輩は渋い味を出されていました。
まず、「1億総活躍」は、戦中・戦後の「1億一心」、「1億火の玉」、「1億総懺悔」と同じ発想で、いかにもネーミングが悪いと主張。
しかも、政策として数値で評価できない点も指摘。
私の財務省の1年先輩の加藤勝信さんが担当大臣になりましたが、加藤さんのように優秀な方でも、ラインの職員がいない内閣府の大臣では、なかなか実力が発揮できないことにも触れました。
また、アベノミクス第2ステージは、名目GDPを600兆円にすることも掲げています。
これは、インフレ期待をあおるだけの政策です。
安倍総理就任時の実質GDP約520兆円は、2年経った今年の4-6月期も同じ水準のままです。結局、経済は成長していません。
消費者物価(コア)も2年経って、マイナスに。どう考えても名目GDP600兆円は不可能です。
また、子育て支援では、希望出生率1.8の実現、待機児童ゼロ、幼児教育無償化などを掲げています。
そのこと自体は国民の誰もが賛成することですが、その財源をどうするのかについての説明はありません。
介護離職ゼロなどの安心につながる社会保障も、素晴らしいことですが財源はどうするのでしょうか。
消費税10%引上げ分は、別の社会保障の充実に充てられる予定です。目くらましの政策変更に他なりません。
アベノミクス第1段の検証を先にすべきです。
第3の矢の成長戦略は、成果が見られません。まずは、国民一人一人の生産性を上げる政策を地道に行うべきです。
最後は、野党再編のためには、民主党の解党が前提との私の持論を展開しました。
立憲主義とリアリズムに基づく平和主義の旗を立て、公務員人件費の2割削減などの行財政改革の高いハードルの下に、新党の受け皿を作り、野党再編。
そのためには、歴史的な使命を終えた民主党の解党が必要です。