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Blog活動ブログ

2015年8月12日

学校のアレルギー疾患対策のため、毎年、医師の診断書は必要か?

(JR和歌山駅東口での街頭宣伝活動。)

 スーパーマーケットの前や駅前での街頭宣伝活動は、こちらの意見をお伝えする機会であると同時に、有権者の皆さんのお声に直接触れるチャンスでもあります。

 今週も、和歌山駅東口で早朝街頭演説をしていましたら、学校の先生と名乗られる方からご相談がありました。

 「小学校の給食などで、アレルギー疾患対策のため、毎年、医師の診断書が求められています。学校にとっては有難い話ですが、保護者の方からすると、毎年、1万円もする医師の診断書をもらうのは経済的にたいへん。

 最初は仕方ないにしても、翌年からは学校医などに相談して、診断書までは不要にしてもらいたいとの要望があります。誰に相談したらよいか判らなかったけど、岸本さんに会ったからお聞きします。」とのこと。

 すぐに、和歌山市の教育委員会と文部科学省に連絡を取って、制度や通達、実際の運用について調べました。

 文部科学省監修の「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」によると、確かに、アレルギー疾患の児童生徒のために、「学校生活管指導表(アレルギー疾患用)」に、毎年主治医の記載が求められています。

 和歌山市の教育委員会としては、この「ガイドライン」に従うしかないようです。

 そして、この主治医の記載は診断書に当たるものですから、たとえば和歌山の日赤病院では1080円の費用がかかります。自由診療ですから、価格は病院ごとにマチマチです。

 問題は、診断書の前提になる診断や検査を受けると、どうしても1万円程度の費用がかかるということです。

 文部科学省も和歌山市の教育委員会も、この1万円の保護者負担には、驚くほど鈍感でした。

 どちらの組織も、医師の診断を受けるのに保護者がいくら負担しているのか調査も統計もとっていないとの答えでした。お役所仕事ですね。

 アレルギー疾患は、子どもの命にかかわることですから、毎年の診断、検査は必要なことかもしれません。

 そうならば、必要な経費について、助成措置を検討すべきです。

 たとえば、相模原市は一律3240円の助成措置をしています。

 また、豊橋市では、市民病院を利用すれば費用は無料になります。

 社会全体で子どもを育てていくという考え方に立てば当然のことだと思います。

 和歌山市教育委員会にも、アレルギー疾患の子どもたちの命を守るために、早急に助成措置を実施するようお願いをしましたが、まだ、返事はいただけていません。

 早急に、現状の調査をし、結論を出していただくよう心からお願いします。

 ご相談いただいた先生には、私のブログで報告をさせていただくと申し上げました。お読みいただいたら、コメントなどいただければ幸いです。

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