スナーダイクマエ絵画展
8月1日(金)から3日(日)まで、和歌山市のフォルテワジマ2階ギャラリーにて、毎年恒例の「スナーダイクマエ絵画展」が開催されました。
カンボジアで孤児院を経営する、メアス博子さんが孤児院の子どもたちの絵画や、絵葉書などを売って、孤児院の運営費に充てるための展覧会です。
和歌山では、今年で4回目。海南市出身の博子さんを応援しようと和歌山東ロータリークラブの皆さんが支援したのが最初です。私は、共通の友人の紹介で2年目からお手伝いをさせていただいています。
「スナーダイ・クマエ」 とは「カンボジア人の手によるもの」という意味です。 1998年にカンボジア内務省登録の児童養護施設となりました。 管理・運営をカンボジア人によって行ってゆくことを目指しています。 もっとも、政府からの補助金などは全くありません。
(フォルテワジマ2階ギャラリーのスナーダイクマエ絵画展の模様。)
毎年、このブログでも紹介していますが、今年は三日目に岩崎順子さんとのトークショーがあって、博子さんの本音が聞けました。
日本で知り合ったカンボジア青年と結婚し、孤児院を始めたのですが、その後離婚し、一人で経営しておられます。
既に、これまでの14年間の活動で、80人を超える卒院生を出し、彼ら彼女らが、社会に出、結婚をしても時々は孤児院に戻って来てくれるような関係になっているそうです。
最初は、いがみあっていた子ども達には、共同で作業することを一から始めたとのこと。
ゴミだらけの庭を畑に変え、作物を植え、収穫する。デイゴやマンゴーなどの木もそれぞれ30本以上植えたそうです。
そして、子どもをしかる時にも、他人事にするのではなく、全員で話し合うこともしたそうです。ペナルティーもみんなで。
「それが苦労だとは思わなかった。実は、結婚した相手のカンボジアの青年はお金持ちの出身で、メイドが3人付いて、何もしない日々が辛かった経験を経て、役に立てることがうれしかった。」
「何を苦労と思うかですね。」との一言。
ただ、孤児院の子ども達を、ギュッと抱きしめることは、「この子達の人生に責任が負えるのかどうか、、、」と思うと、できなかった一言。
それが、今年14年目になって初めて、バレンタインデーのプレゼントをくれた子ども達に自然にできるようになった、、、と。淡々とおっしゃる姿に、目頭が熱くなりました。
本当は、すごいご苦労をしておられるはずなのに、さわやかな笑顔でさらりとかわす博子さんは和歌山の誇りです。