民主党に明日はあるか?
今日、民主党の両院議員懇談会がありました。
海江田代表が、この1年間の成果についての総括を報告することが目的です。
懇談会では、海江田代表の立候補も含む代表選挙の前倒し論とその必要はな区「海江田代表の下で、残りの任期を支えるべしとの議論が、おおよそ半々の状況でした。
代表戦前倒し論の論拠は、来年の統一地方選挙、さらには衆議院解散総選挙、参議院選挙と2年内に必ずやってくる三つの選挙に備えて挙党一致体制をつくる必要があるというもの。
反対論は、任期途中での代表戦は、結局は「海江田降ろし」であり、国民から批判された民主党バラバラ論を加速するだけであるというものです。
私は、今のままでは、衆議院選挙では党が壊滅するという危機感から、前倒しの代表戦ができれば良いと考えていましたが、決定権者は海江田代表なので、「代表選なしで続投」との決定には従い、支えていくことに異議はありません。
その前提で、両院議員懇談会で、私からは海江田代表、大畠幹事長に、「民主党改革創生会議」の報告書をただちに実施するよう、強く要請しました。
しかし、お二人ともに、その認識の甘いことが残念でした。私たちが7月25日に報告書をまとめたのは、今日の総括で、その提言を実施すると明言していただきたかったからです。執行部からは危機感が感じられませんでした。
その後、午後10時からの日本テレビのBS放送「深層NEWS」に出演。民主党に明日はあるか?というテーマです。
出演者は、民主党から川端達夫代議士、大串博志代議士と私の三人でした。小西美穂キャスター、玉井忠幸読売新聞編集委員の司会で進行。
私は、番組の中でも、「穏健中道の国民政党」を目指せとの、「民主党改革創生会議」の報告書を今すぐ実行するしかないと、訴えました。
私が、「民主党改革創生会議」の事務局を引きうけたのは、本当に危機感を持っているからです。
実は、民主党は政権交代をすることで、その歴史的使命を果たし終わったのかもしれないと思っています。
番組でも、その旨を申し上げました。
「だから、新生民主党の歴史的使命を発見する必要がある。それが、安倍自民党の右派路線に対抗する、穏健な中道政治の旗を掲げることで国民の支持を得ることだと思う。
この1年間、海江田代表にはビジョンがあまりにもなさ過ぎたという批判は甘受すべきだ。
政治は権力闘争。その意味で民主党は権力闘争がまったくできていない。私は役人の時に自民党を裏で見ていたが、すさまじかった。そういう政治のたくましさみたいなものが我が党には欠けている。」
そして、誤解を恐れず言えば、「仮に、海江田さんに代表を辞めてほしいという人がいるのであれば、平場ではなく、1対1で勝負をすればいい。」とも言いました。
しかし、今の党のルールで代表が続投すると決めた以上、その決定に従うことこそ重要なことであると思います。
表紙を替えても中身が変わらなくては意味がありません。
「穏健中道の国民政党」を目指して、中身を変えていくよう渾身の力を振り絞る覚悟です。