民主党の進むべき道ーその4
3.運動論
野党再編の動きもみられますが、軽々に乗るわけにはいきません。過去の政党史をみるとパッとできた政党の多くはパッと消えています。
1996年以来18年間続いている民主党の歴史は、政権獲得そしてその後の大敗北も含めて貴重な財産です。民主党中心の野党再編を目指すべきであり、そのためにも、民主中道の旗を掲げ、価値観の多様性を認める穏健な保守政党として再起を期さなければなりません。
これまで民主党を支援していただいた経済人、学者、文化人やNPO関係者など幅広いネットワークを再構築し、新しい政策の基軸を打ち出していくべきです。私の基本的な考え方は2.政策のバックボーンで述べた通りです。
今の自民党政権の政策とは明確に異なる理念と政策を骨太に提示することでしか、国民の支持を取り戻すことはできないと思います。
サッチャー首相が人頭税を主張して国民の支持を失い、最大のチャンスであった時の総選挙でも勝てなかったイギリス労働党が、1997年に18年振りに政権を奪還します。
その時、「第三の道」という新しい政策理念を掲げ、「ニューレイバー!ニューブリテン!」という国民の心に響くキャッチチコピーとともに、社会の連帯を強めるためには雇用と教育こそが重要だと言う明快なメッセージが勝利をもたらしたのです。ブレア党首は選挙演説の最後を必ず「教育!教育!教育!」と連呼して締めくくりました。
今後、多くの同志と、新しい政策理念で一致し野党再編を可能にしていくためにも、まずは政治理念と政策の中身が重要です。と同時に、有権者への訴求、パブリック・リレーションズというこれまで民主党が不得手であった分野にも人材や資源を投入すべきです。
来月の党大会に向けて、準備を進めます。しかし、何より重要なことは有言実行ですから、党大会で決定されたことを実現していくための党内のガバナンスを再構築しなければなりません。非力ですが全力を尽くします。