東海地震、東南海地震、南海地震の三連動地震
(岡崎地区の防災訓練であいさつをする岸本周平@岡崎小学校校庭)
今日の日曜日、和歌山市内の各地域で防災訓練が行われました。私は、岡崎地区と高松地区の訓練に参加しました。
地域によっては、ゲリラ豪雨によって冠水しやすい地域もあります。先日来の、伊豆大島の大雨による災害や、フィリピンの台風災害は他人ごとではありません。2011年の和歌山県南部の災害の記憶もまだ県民には新しいところです。
さらに、東海地震、東南海地震、南海地震の三連動地震による津波などの被害を想定した防災訓練には市民の皆さんも真剣に取り組んでおられます。
「ウキぺディア」によると、三つの地震は「それぞれ約90 – 150年(中世以前の発生記録では200年以上)の間隔で発生し、毎回数時間から数年の期間をおいてあるいは時間を置かずに同時に3つの地震が連動していることが定説」とされています。「しかし、慶長地震は南海トラフを震源とすることに異論が出されており、南海トラフの地震は200年程度の間隔で発生する」という見解もあるそうです。
「最も新しい昭和の地震は地震計による観測記録、それより古い地震は地質調査や文献資料からそれぞれ判明していて、今後も同じような間隔で発生すると推測され」、「いずれもマグニチュードが8以上になるような巨大地震で、揺れや津波により大きな被害」を出してきたと説明されています。
1944年12月7日にはM7.9の昭和東南海地震、1946年12月21日にはM8.0の昭和南海地震が起きています。その後、1948年4月18日に、昭和南海地震と同じ和歌山県南方沖を震源地としたM7.0の地震や同年6月15日に紀伊水道を震源地とするM6.7の地震も起きています。
(高松地区の防災訓練であいさつする岸本周平@高松小学校体育館)
2013年1月1日現在、30年以内にM8からM9クラスの地震が起こる確率は60%から70%だと言われています。
1944年、46年の地震では和歌山市や海南市も被害を出しています。当時の記憶を持っている多くの皆さんがいらしゃるので、防災訓練も必死さが伝わってきます。
岡崎も高松も大勢の市民の皆さんが真剣に参加しておられました。これも連合自治会を中心に自治会の役員の皆さんの日頃のご活躍のたまものです。
訓練の時には、警察、消防、自衛隊の他に、自衛隊OBの隊友会、警察OBの警友会の皆さんも参加してくださり、心強い限りでした。そして、何と言っても、頼りになるのは、地元の消防団です。
「新しい公共」のNPOなどに対抗して、私は自治会や消防団を「なつかしい公共」と呼んで、高く評価しています。地域パワーの源は、昔からボランティア精神を体現してこられた「なつかしい」公共の皆さんです。