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2012年6月27日

輿石東幹事長と野田佳彦首相への申し入れ


(野田首相への申し入れの後、首相官邸の記者団にブリーフイングする岸本周平)

 今日は、午前11時に輿石東幹事長、樽床伸二幹事長代行にお目にかかりました。

 衆議院議員10名で、衆議院本会議での党議拘束に違反した議員に対する「厳正な処分」をお願いに上がりました。

 午後2時半には、同じ趣旨で首相官邸を訪れ、野田佳彦首相に申し入れを行いました。

 テレビや新聞のニュースで流れましたので、ご存知の方も多いと存じます。

 誤解のないように、私の考え方を整理してお示しします。

 社会保障の充実のために、安定的な財源が必要で、そのために消費税を充てる以外の方法はありません。もちろん、国会議員の定数削減、歳費のカット、公務員改革など無駄使いの見直しなどを同時並行でやることは当然の前提です。

 「消費税の前にやることがある。」と言って、先送りをする政治が続き、日本の財政は第二次世界大戦直後と同じレベルまで悪化してしまいました。

 マニフェストに書いていなかったことは、虚心坦懐お詫びするしかありません。それでも、2年後に消費税率の引き上げをすることを今、決めるべきであることは、このブログでも何度も書きました。

 そして、昨日のブログにも書いたように、自民、公明、民主の三党協議による「決める政治」のスタートです。

 民主党内の手続きを、きちんと踏みながら、一昨年から時間をかけて、社会保障と税の一体改革の議論を重ねてきました。そして、法案提出までこぎつけ、129時間を超える審議をし、三党で修正合意がなされました。

 党代表の野田首相が命をかけて推進している法案です。党員として、党議拘束がかかった法案に反対するのは組織人としてはおかしいのではないでしょうか。

 それなら、いさぎよく離党すべきであると考えます。

 修正をお願いした相手の自民党と公明党に申し訳が立ちません。

 私も、週末に地元の街頭演説やミニ集会で、消費税のお願いをしながら、厳しいご意見もいただいてきました。

 それでも、孫や子どもにこれ以上ツケを先送りできないと、歯を食いしばって説明してきました。マニフェストに書いていなかったことは素直にお詫びしながら。

 賛成した議員は、みんな同じような苦しい思いの中で、白票を投じたのです。

 週末に、地元で消費税反対を叫び、国会でも反対票を入れた議員と賛成した議員が同じように扱われるのでは、もはや組織とは言えません。党のガバナンスをしっかりしていただきたい。

 何より、国民に対しても失礼です。

 自民と公明は、社会保障の充実のためには、負担の増加もやむなしという立場を明確にされました。みんなの党や社民党は、消費税の前にまだやることがあり、埋蔵金などで工面できるという立場です。

 国民は、自分の判断で、どちらかを選ぶことができます。

 しかし、民主党には消費税賛成派と反対派が共存している、どっちつかずの党だとなれば、国民はもはや選ぶ対象にすらしないでしょう。公の政党としてあまりにも無責任です。

 苦しくても、消費税をお願いする政党であることを4分の3の議員が決めた以上、4分の1の反対の方々には退出いただくことが自然ではないでしょうか?

 その上で、次の総選挙で有権者の審判をいただくしかないと思うのです。

社会保障と税の一体改革法案及び修正案の採決

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