党税調総会
今日は、昨日からの社会保障・税一体改革特別委員会の中央公聴会。二日間で、12時間45分、学識経験者や各種団体の代表者からご意見をうかがいました。
社会保障と税の一体改革案に対して、賛成、反対それぞれの立場でのご意見をうかがいましたが、先週の地方公聴会同様、論点が整理され、参考になるお話ばかりでした。
特別員会は、明日の審議も入れると総審査時間は114時間46分になります。今年の予算委員会の約90時間のをはるかに上回りました。
その後、午後6時からは、党税調の総会が開かれ、藤井裕久会長、古本伸一郎事務局長から与野党協議の経過報告がありました。
古本事務局長から、税率及び引き上げ時期、消費税の使途、景気条項、低所得者対策、転嫁対策、所得税、相続税、今後の検討課題などの論点ごとに、自民、公明の主張の紹介があり、政府原案との相違点が明らかにされました。
与野党協議の期限は15日の金曜日ですから、もうそんなに時間は残されていません。
会期末が21日の木曜日ですから、法案修正の時間を考えますと、15日がぎりぎりのタイミングとなります。
会場からは、それぞれ政府原案を守って交渉するよう強い意見が出されました。
また、修正協議が整った後に、両院議員総会で多数決で賛否を決すべしとの意見もありました。
これまでの政党政治のプロセスでは、与野党での交渉は執行部に一任し、その結果は党員として甘受するというスタイルでした。
与野党協議は相手のある話ですから、こちらの言い分だけ100%押し通すというわけにはいかないからです。
もちろん、党内で争点が残り、激突し政党が分裂するという歴史もありました。
ギリシャやスペインの状況などを考えれば、社会保障と税の一体改革は、しかし、待ったなしです。
ここは、相手の立場にも配慮しながら、しかし、政府原案の魂は譲らないというかたちで、辛抱強く交渉を進めていくしかありません。
議員定数の削減や行政改革の実行など、同時に進めていかなければならないことは全員共通の認識です。
私もこれまでの経験上、組織を代表して胃の痛くなるような交渉を積み重ねてきました。上司の了解を取り、部下の突き上げも収めながら、針の穴にラクダを通すような作業です。
今は、すべての国会議員が与野党の壁を乗り越えて、「決められる政治」を実現すべき時です。
これで何も決められなかったら、既成政党は不要だということになります。
私も役員の一人として、残された時間に全力を尽くしたいと覚悟を固めています。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。