鳥インフルエンザ対策、現地紀の川市の状況。
(鳥インフルエンザの発生した紀の川市の中村市長と松木大臣政務官との会談。)
今日は、松木農水大臣政務官と一緒に中村紀の川市長を訪ねました。
目的は、防疫体制がきちんと取れているかどうかを確認することと、現地でのご要望をお聞きして政府の支援体制を固めるためです。
私は、民主党和歌山県連の対策本部長として、地元のご要望を農水省や財務省につなぐ仕事があります。
私には財務省主計局にいた時に、神戸の大震災に遭遇し、現地に行って災害復興の予算をつくった経験があります。
現地でお困りのことがあれば、農水省や和歌山県と相談しながら、主計局にお願いをすることが可能ですし、土地勘もあります。まさに、これまでの実務経験が生きる場面です。
実は、担当者として、このような時に、「パフォーマンス」で現場に来る「素人」の政治家の対応で困った経験があります、、、、苦笑。
幸い、私のこのような実務家感覚に共感してくださる政治家が与野党を通じて何人かおられます。決して数は多くありませんが、そんな仲間の存在は心強い限りです。
その意味で、現場の感覚や専門用語のわかる私が、率先して「政治」と「実務」の橋渡しをしなければと考えました。
ですから、松木政務官や近畿農政局長さんたち事務方と一緒に伺ったのです。これだと受け入れ側も二度手間になりませんから。
松木政務官からも、地元の事情に詳しい県選出の代議士に同行願いたいとのお話もありました。
松木政務官や農水省の事務方は、常に、被害を受けた鶏舎や殺処分の現場に立ち入ることは避けているとのこと。
そのようなパフォーマンスには意味が無く、かえって、作業の妨げになるだけだからです。また、病原菌を持ち帰るおそれもありますから。
防疫体制は初動が重要です。まず、鶏舎の周りを完全に封じ込め、感染を防ぐ必要があります。私たちはその点を中心に確認作業をさせていただきました。
幸い、鶏舎は山の中にあり、一本道の両方を閉鎖することで、第三者の接近は完全に防げます。また、周りに人家はまったくありません。
殺処分のための作業員は、バスで近くまで行って、鶏舎まで歩きます。作業後は、そこで消毒をしてからバスに乗りますので、食事等をする基地の紀の川市民体育館の周りは安全です。
そして、半径10キロの移動制限区域のはずれで、消毒ポイントをいくつか設置。そこも見てきましたが、ほぼ完全な防疫体制を確認できました。
それでも、私たちの後、防疫の専門家が農水省から派遣され、慎重に完璧を期します。
また、自衛隊の出動で、殺処分も3日もかからずできる目処だそうです。処理が早いほど、二次感染のおそれが減ります。
大勢の関係者の皆さんのご尽力に頭の下がる思いです。
午後から、松木政務官は、新たに鳥インフルエンザが発生した三重県に向かわれました。
私は、関西空港から上京。
午後6時からの財務金融委員会の審議にすべりこみで間に合いました。
これ以上、被害が広がらないことをお祈りします。関係者の皆さま、ほんとうに有難うございます。