菅直人新内閣の発足
今朝から、マスコミ報道は新内閣の人事をめぐり、騒然としています。
当選以来、連休のワシントン訪問以外は、常に週末を地元の活動に使ってきましたが、今週末は北京にいます。
財務省の国際金融や経産省のコンテンツ関係の仕事をしてから、中国との関係が深くなりました。
といっても、交流は主にアカデミックなものです。山東大学の経済学院の客員教授になって講義をしたり、中国社会科学院の上席客員研究員として、共同研究したりという関係です。
私の論文が中国語で出版されているのが、いささか自慢(!?)で、皆さんに配ってるうちに、ほとんどなくなってしまいましたが、、ww。中国語の読めない人に配ってもねえ、、、w。
そんな学者仲間が、落選中も気にかけてくれ、学会で日本に来た時に、会いに来てくれた先生たちもいます。
その中国の社会科学院からの招待で、かなり前から、今週末の北京での学会参加が決まっていました。
海外に行くには、週末でも国会には「請暇願い」を出さないといけません。党内の根回しをして、セットしていました。
で、モーニングを用意するにはまだ早かろうと、、、w、北京に。
5年ぶりの北京は様変わりで、驚きました。会議の後、オリンピックの会場にも行ってきました。街がきれいになっていて、びっくり。
中国の学者からは、菅直人新政権への質問攻めにあいました。その意味では、グッド・タイミング(!?)でしたね。
経済関係もさることながら、日米同盟と東アジア共同体に関する質問が多かったです。
フェアーな日米同盟を模索する姿勢は評価。しかし、「緊密な」日米同盟と「東アジア共同体」に米国の参加を認めるかどうかの関係が不明。何より、「東アジア共同体」の内容がまったく見えてこない。普天間問題の迷走だけではなく、民主党の外交・安全保障政策が明確でないのは、東アジアの安定性を損ねている。など、厳しい指摘を受けました。
経済的な東アジア共同体のイメージは、チェンマイ・イニシアティヴや自由貿易協定を中心にした域内の統合を説明できました。昔の私の論文の内容でもあります。しかし、安全保障の面での統合の姿は、まだ民主党内では具体的な結論は出されていません。
菅直人新政権の下で、アカデミックな議論を政治のフレームワークに移し替える仕事をしっかりしなければと覚悟を固めることができました。