ワシントンのコンセンサス
今、ワシントン時間で午前7時半です。CNNでは、早朝から、ニューヨークのタイムズスクエアー爆弾犯が海外脱出の直前、ニューヨークの空港で逮捕されたニュースを繰り返し、報道しています。
昨日は、共和党系の方々と意見交換しました。
普天間問題に関しては、日米の同盟関係が弱いように見せてしまうことで、中国に与える影響を懸念する声が多かったです。
「実際には、日米の同盟関係はしっかりしているのに、普天間移設の問題でガタガタしているように見える。そのため、中国海軍が、日本近海でアタック行動を二回も行った。
これは、日本とアメリカの出方を試している。このような事態は過去になかったので、残念だし、不愉快。
軍事大国になった中国との関係のみならず、東アジアの安全保障の観点から、米軍、とくに海兵隊の沖縄でのプレゼンスについてまず、日本国内で議論してから、解決策を探ってもらいたい。
少なくとも、海兵隊の若い青年たちは、日本の防衛のために命をかける覚悟で駐留している。そのことを理解してもらえないで、あたかも「迷惑施設」のように考えられているのは、彼らに対する侮辱ではないか?鳩山内閣は「海兵隊の抑止力」をどう考えているのか?
ただし、地元で歓迎されないなら、最後はフィリピンのスーヴィック基地のように、突然、米軍が退くこともあり得る。その後、フィリピンの島しょの一部が中国に占領された事実は、冷徹なリアルポリティークの結果である。」
以上は、ワシントンのコンセンサスです。もっとも、リベラルな立場を取る民主党系の安全保障専門家は必ずしもこのような見解に同調はしていません。また、当然米国も自らの国益優先で、沖縄に駐留していることには留意すべきでしょう。
残念なことは、どちらの立場に立っていても、ワシントンでは、現政権では普天間問題を解決することは不可能だと見られていることです。
鳩山総理が沖縄を訪問したことに関しても、こちらでは誰も関心を持っていません。
日本のメディアの報道が内向き志向なことを再確認することになりました。
私は、今一度、原点に立ち戻って、日米安全保障条約の重要性と東アジアの地政学上の現状分析を十分に国民に説明することが、鳩山内閣のまず行うべきことであると考えます。
その上で、普天間の問題をじっくり議論すべきです。これまでの政権の不手際はあるとしても、日米同盟関係の重要な問題ですから、5月末にこだわる必要はないはずです。
私たちのために。
私たちの子どもたちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。