事業仕分け第二弾
今日は、「事業仕分け第2弾」の取材を受けました。テレビ朝日の「報道ステーション」です。
今、放送があったので、見ていただいた方もいらしゃると思います。
見ていない方々のために、放送に出なかった部分も含めて、説明します。
昨年の事業仕分けは、密室での政策決定過程を明らかにすると言う意味がありました。
私も大蔵省主計局で5年間、予算編成の中で挑戦しましたが、おかしくても削れない予算がありました。自民党の族議員と官僚組織の癒着の壁を打ち破ることができませんでした。
皆さんもテレビで見ていて、変な予算があることが不思議だったと思います。でも、それが自民党60年の政治の結果だったのです。
民主党が政権をとり、その意味では事業仕分けのように皆がこんなことをしていたのだということが明らかになったということでは、ひとつ前進したわけです。
しかし、今回、昨年と同じような事業仕分けをしても意味があるでしょうか?
情報公開の観点では、既に一歩踏み出したわけですから、今度は、更なる付加価値が求められます。
ですから、もし今回、仮に私が仕分け人に選ばれたら、細かい事業の仕分けはしません。天下国家をどうするべきかを考え大枠を変えなければいけません。
どんな法人も、10の事業があれば、4の事業くらいは良いことをしています。そうなると、残りの6の事業が無くせても特殊法人そのものを無くすことはできません。
そこが問題なのです。
ですから、今回の仕分けは、特殊法人、公益法人のまずは廃止を決めましょう。
天下りの役員は、そもそも一回以上、退職金をもらってますから即退職でも問題ないですよね。
問題はプロパー職員の処遇です。たとえば、1年か2年間は給料の6割から7割を出して、その間に能力をみがいて再就職の道に挑戦してもらう。
一方で、良い事業の恩恵にあずかっていたNPOなどの人々が困りますから、事業の復活のヒアリングをすれば良いのです。
そうして選ばれた事業は、政府の仕事として復活させれば良いではありませんか。元々、政府の仕事を外に出しただけですから、理由のある事業は各省庁に戻したらみんな幸福です。
いたずらに、官僚たたきはいけません。
官僚の中にも、同じく日本を良くしたいと思っている人たちが沢山います。彼らと一緒に志を高くもう一歩前へ進んでいかなければと思います。
私たちのために。
私たちの子どもたちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。