アンソニー・ギデンズ著「第三の道」
今月末に中央大学大学院で集中講義があります。公共政策研究科で5年前から客員教授をしており、二泊三日の缶詰型合宿講義です。政治活動を地元でやっていた浪人中も、現職の国会議員になった今も、毎週講義するわけにはいきません。
合宿なので、夜も講義になります。午後9時までゼミをやった後、場所を変えて、お酒を飲みながら、教え子たちと人生などについてじっくり話し込みます。私の学生時代も同じようなゼミに出ましたが、その時の先生とのやり取りは貴重な財産になりましたので、、、。
生徒たちには、事前に数冊の課題図書を読んでもらい、レポートを発表してもらいながら議論をします。そのために、私も課題図書を読まなければなりません。浪人中は無理をしてその時間を作りました。一日7時間、街頭に立ち続ける生活とのバランスを取るのには貴重な知的生産活動になりました。
最初の講義で使った、アンソニー・ギデンズ著「第三の道」を今回、改めて使うことにしました。私自身がもう一度、じっくり読み込みたかったからです。
「政治とカネの問題」はもちろん重要な課題です。政治資金規正法改正によって、企業・団体献金の廃止は必ずやります。
しかし、民主党政権の国家ビジョンもそれ以上に大切な課題です。総選挙のマニフェストでは、具体的な政策は盛り込まれましたが、どのような国にするのか、十分に明らかになっていませんでした。
私は自分を「リベラル保守」と位置づけして、「効率と公正」を両立させる、ギデンズ流の「第三の道」を基に選挙戦を戦ってきました。もう一度、原点に戻るために、今、「第三の道」を読み返しています。
国家戦略局の重要な使命の一つは国家ビジョンを示すことです。国会議員の一人として「第三の道」を政策に反映させるよう努めます。
私たちのために。
私たちの子どもたちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。