2010年度予算案、閣議決定!
本日、来年度の政府予算案が閣議決定されました。
財務省時代、主税、主計、財投と合わせて10回、予算編成に携わりました。毎日、徹夜、徹夜の作業が続き、担当の予算がほんとうに出来上がるんだろうかと不安な日々です。
それが、毎回、何とか出来上がる時の充実感は何物にも代えがたいものがありました。その中で学んだことは、「時間が解決してくれる。」ということでした。
予算編成には期限があります。どんなに激しく対立していても、必ず期限がくれば収まります。その経験は、その後の人生でも役に立ちました。
今回の新政権初の予算も、紆余曲折はありましたが、今日、閣議決定の運びとなりました。今回は、裏方に徹したわけですが、予算編成のだいご味を与党の議員として感じることができました。
「コンクリートから人へ」とのキャッチフレーズの下、社会保障を重視した予算です。ご批判は甘んじて受けなければなりませんが、政権交代して4カ月で編成したこの予算は、今の民主党の実力を表しています。
一度も政権側で予算編成を経験したことのない政務三役が多い中で、曲がりなりにも12月25日に閣議決定できたことは評価したいと思います。
しかし、税収37兆3960億円をはるかに上回る44兆3030億円の国債発行でまかなう予算は異常です。
確かに、ケインズ政策的に考えれば、市場が許容するギリギリのところまで国債を発行して、歳出を増やしたことは最大の景気対策になります。
一方で、5年後、10年後の中長期的な財政再建の道筋を同時に示さなければ、無責任だと考えます。その意味では、4年間消費税を増税しないと決めつけることは無かったはずです。
私の経済成長戦略の案の一つは、法人税の租税特別を全廃して課税ベースを広げた上で、税率を引き下げることです。国際競争の観点から待ったなしの政策とすべきです。
そのようなプランも織り交ぜながら、中長期的な財政再建の案を与党内で提案していきます。
来年度予算編成が、民主党政権の正念場になります。経験不足はもう言い訳にはなりません。全力で政権を支えます。
私たちのために。
私たちの子どもたちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。