行政刷新会議のメンバーのあり方について
(和歌山共同作業所連絡会の皆さんと記念撮影)
これまで2週間近く、行政刷新会議の事業仕訳ワーキンググループの関係でご心配をおかけしてきました。
ようやく騒動も落ち着いたようなので、少しだけ私の所感を述べたいと思います。
まず言いたいことは、明らかに、今、政治が変わりつつあるということです。
様々な出来事を目の前で見ていると、まるで、幕末のようだと思う時があります。新しいルールが定まっていないのです。今、民主党は、あたらしい国家を作るために、突き進んでいます。
何が変わったか?
政策がオープンに決められるようになりました。皆さんがテレビや新聞のニュースでご覧のとおりです。もめているように見えるかもしれませんが、とんでもありません。自民党時代では考えられないくらい議論がオープン、つまり見えるようになったのです。
今まではすべて密室で官僚と自民党が調整してやってきました。国民は何も見ることはできませんでした。情報が問題を含めどんどん開示され机の上に上がるのは本当に良いことだと思います。問題が議論されれば、解決の糸口が見えてくるからです。
そして、先々週、私も行政刷新会議の事業仕分けの国会議員の一人に選ばれました。事業仕分けとは、何が無駄か何が無駄でないかをひとつひとつ切り分けていく、この政権の一番目玉でもある実務的な作業です。
私の場合は、財務省主計局で5年間、最前線の主査として予算を組みたててていた経験があります。ワーキンググループでは診療報酬改定などの制度設計を担当するつもりでした。
ところが、途中で皆さんご存知の通り、新人議員はワーキンググループには入れないという話になり。。。そのことで、私も報道ステーションのニュースにインタビューされました。また色々なTV番組の中で、なぜプロの岸本周平を使わないのか、という声がコメンテーターの方々から沢山あがったと伺いました。
岸本周平ならできるだろう。彼が必要だろう、と多くの方におっしゃって頂けたの事は、ほんまにありがたく思っています。
しかし、皆さんご存じの通り、結局私も新人の一人なのでこの事業仕分けに関わることができなくなりました。
それが決まった時に、多くの方が激怒していらっしゃいました。岸本の気持ちはどうなんだ?とよく聞かれましたが、実は、私本人は正直なところ淡々としています。
仕事をすれば、いろんな事がありますよ。皆さんだって同じような経験はありませんか?
例えば、会社や組織の中でなんでこんなことにまきこまれないといけないんだと思われたことがありませんか?
組織の中で自分に全く関係ないことで、動けなくなった経験は誰しもひとつやふたつあるのではないでしょうか?
私はそういう時は、怒るのではなく、目の前にある一番大事なことをコツコツとやっていく。どうすれば目的にかなうのか、それを見定める。それしか答えはないと思っています。
今回私が怒らないのは、裏方として仕事はできるからです。
つまり、事業仕分けに入らなくても自分のこれまでの経験や意見をメンバーの皆さんにお伝えすることはできるわけです。いわば裏方の裏方になって、貢献することができるのです。
例えそれが自分の正当な評価に全く繋がらないとしてもやらなければならないことを、しっかりやり遂げる。それが大事です。
又、プラス面を見れば、委員会など国会の仕事も優先できるので、そちらの方面でも更に頑張っていければと思っています。
たかが、こんなことくらいで、いちいちへこんでいるわけにいきません。前向きにやっていきます!
私たちのために。
私たちの子どもたちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。