北京オリンピック開会式
今日は、初盆参りで一日中、支援者のお宅を訪問していました。夜は、夏祭りや集会を何軒か回って、家に帰ってテレビをつけました。ちょうど、北京オリンピックの開会式を実況中継していました。私の大好きな映画監督チャン・イーモー氏がプロデュースしているだけに、なかなか華やかな演出です。
昭和39年の東京オリンピック。私は小学校2年生でした。今でも、開会式の映像には楽しい思い出があります。10月10日その日のことだったはずですが、開会式のテレビ放送は中華そば屋さんで家族4人で見たのです。
私の父親は和歌山の中小企業のサラリーマンでした。生活に困るようなことはありませんでしたが、決して裕福でもない家庭でした。その頃、月に一回、会社から帰る父親をバス停まで家族で迎えに行って、ささやかに近所の食堂で外食するのが我が家の最高のぜいたくでした。今思えば、お給料日だったのかもしれません。
行く店は時々変わるのですが、オリンピックの頃は「公園前のバス停」近くの中華そば屋でラーメンを食べるのが我が家のマイブームでしたね。今でこそ「和歌山ラーメン」と言いますが、当時は「中華そば」です。
そして、中華そばが出来上がるまで、テーブルの上のゆで卵と早寿司(一口大のさばのお寿司)食べながら待ちます。家族4人で中華そばを食べながら、日本選手団の入場行進をカラーテレビで見ていました。たぶん、家には白黒テレビしかなかったので、オリンピックの開会式をカラーテレビで見るためにその中華そば屋さんに行ったのかもしれませんね。そのお店を時々探すんですが、記憶の場所にはありませんでした。
当時の日本は、我が家のように、貧乏だったけれども、家族でラーメンを食べながら、明日の生活への希望を持てる幸福な時代だったのです。でもね、昔を懐かしんでも、建設的ではありませんよね。だって、今の若者は当時のことを知らないんですもん。
なので、何としてでも、今の子供たちが「あの北京オリンピックの開会式を、家族みんなでテレビで見たころは良い時代だったよね。」と思うような国にしたいものです。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。