和歌山の経済はたいへんです!
今日も朝から、フル回転で走り回りました。まずは朝一番で、ある会社の朝礼に呼ばれました。なので、駅での街頭演説はできませんでしたが、食品関係の有力企業での朝礼でしたので、有意義なスタートです。「トヨタの秘密ー五つのなぜ?」のお話しをさせていただきました。
毎日、街頭演説に加えて、企業訪問もしていますが、聞けば聞くほど中小企業はたいへんです。和歌山市の仕事を受けた建設会社が600万円で受けた仕事が700万円かかって、大損したり、役所の発注が「あつものに懲りて、なますを吹く」のたぐいで、めたちゃくちゃ原価割れだそうです。
私は官僚時代の2年間に公共調達、とくにITシステムの調達の担当課長でした。日本政府のお馬鹿な調達方法に警鐘を鳴らしたのが、その時です。ITシステムは目に見えないので、大手企業にだまされ放題でした。1万円のシステムを100万円で買わされてもわからない役所もありました。社会保険庁がその典型です。
ですから、今の道路関係の予算が無駄づかいだらけなのも良く知っているのです。その課長時代に、国際的な学会にも参加して勉強をしました。今の日本は、やるべきことをやらずにやらなくてもよいことばかりをしています。
たとえば、アメリカでは地方政府(州)の公共事業はその州に本社のない会社は入札に参加できません。なぜなら、その地域の住民の税金を使うわけですから、ほかの地域の会社にもうけさせるのはおかしいという理由です。
和歌山県の公共事業なのに、和歌山県に本社のない会社に仕事をさせるのは、本来ありえないことなのです。逆に、今は大手ゼネコンが受注して、平均18%の利益を取った残りにペーパーカンパニーをかませて、政治家に表から裏から献金。その残りを地元の業者を泣かせて安くあげさせると言う図式です。許せませんよね。
地元業者ができないようなそんなに難しい工事ばかりではありません。大手ゼネコンを飛ばして、約2割のマージンを県と地元業者で折半すれば、談合汚職しなくてもみんなハッピーになります。
和歌山県の仕事は県内の業者、和歌山市の仕事は市内の業者以外には発注しないようにした上で、契約書の内容や単価をすべてホームページで公表すれば、税金の節約と地元企業の振興が両立します。そんなに難しいことではありませんよね!県庁と市役所の職員の皆さん、よろしくお願いします!