児童養護施設での面会
このブログでも、和歌山市内の児童養護施設の話は何回か書きました。今日、広島にお住まいのNさんが市内の養護施設の一つを訪ねて下さいました。
1ヶ月ほど前に、Nさんから私のHPのアドレスにメールが入ったのです。概略次の通りでした。「自分は広島市内の児童養護施設にボランティアで関わっています。育児放棄で不安定だった小学1年生のAちゃんを特に気にかけていましたが、母親が引き取ることになりました。心配ではあったけど、本当の親と住むほうが良いだろうと納得しました。でも、すぐに、母親が育児を放棄し、母親の住んでいる和歌山の施設に預けられたと聞きました。広島なら友達もいるし、先生もボランティアも顔なじみだから、広島には戻せないのか?あるいは私が和歌山の施設で面会できないのか?どちらも無理だと聞いています。岸本周平さんのブログを読んでいますが、偶然、地元の和歌山でもありますし、児童養護施設に関心のある方なので、相談に乗ってもらえないでしょうか。」
とても真面目なメールで、誠意の伝わる文章でした。実際にボランティア活動をされているNさんの真心に感激しました。何とかお手伝いができないかと動いた結果、Nさんと施設の間で連絡を取ってもらうことが可能になりました。Nさんの「面会が無理なら、お誕生日に本を贈るという約束をしましたので、それをさせて欲しい。」というお願いがOKになりました。AちゃんからNさんにお礼の絵が届いたそうです。
そしてNさんの誠意と施設側のご配慮で、今日の午後、NさんAちゃんお二人の面会がかなうことになったのです。昨日、仕事で東京に出張した帰り、和歌山に立ち寄る日程をNさんが組まれました。朝9時半にJR和歌山駅に着かれたNさんを迎えに行き、私の運転する「幸福を呼ぶ濃紺のパッソ」で、西浜の事務所に。藤本まり子県議と三人でお話しをしました。
勇気と行動力のあるNさんにお会いできて本当に感動しました。40代半ばの優しいお父さんでした。施設にはお一人で行かれるということで、和歌山城までお送りして別れました。「さびしがり屋のAちゃんを思い切り肩車して上げたい。」とNさんはメールの中でおっしゃっていました。きっと、Aちゃんと積もる話しをしながら楽しい午後を送られたことと思います。
「老人の施設やチャレンジド(障害者)の施設などは、保護者も含めて「票」がありますから、政治家も関心を持つけれど、児童養護施設の子供には票がないから、政治のエアポケットになっているんです。」と言う施設の職員さんの言葉が今でも忘れられません。
私の友人にも児童養護施設でボランテア活動をしている人がいます。彼女にも教えられることが多いです。「政治は社会の一番弱い方々のためにこそ存在すべきだ!」今一度、周平の政治を目指す初心を確認した一日となりました。Nさん!勇気をいただき、有難うございました。