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Blog活動ブログ

2007年10月8日

和歌の浦 万葉薪能


     (万葉薪能の開演前に能面師の久保博山先生と記念撮影)

 昨日は、ブログを書き上げた足で、和歌浦片男波海水浴場にある野外ステージにかけつけました。NPO法人「和歌の浦 万葉薪能の会」の第9回の薪能のスタッフとしてお手伝いするためです。

 NPO法人の幹部でもあり、能面師で先般、個展の様子をブログに書かせていただいた久保博山先生と記念写真を撮りました。1年前の写真と違うのは、二人とも黄色のハッピを着ていることです。私は会場整理係で、入場者にレジャーマットの貸し座布団を手渡す仕事をいただきました。

 能が始まれば、会場整理係も一段落。会場のスミから能を観せてもらいました。演目は狂言が「清水」。能が「羽衣」です。羽衣は日本人なら誰もが知っている有名なストーリーです。三保の松原にて天女の羽衣を見つけた漁師が、天女から衣を返して欲しいと頼まれて、天女の舞楽と引き換えに衣を返すというお話。

 それはそれは素晴らしい舞台でした。耳を澄ませると、片男波に押し寄せる波の音が聞こえます。さわやかな秋の風の中、観客席と一体となった能舞台に釘付けになりました。実は、ハプニングがあって、お客様のおひとりが体調をくずされて、救急車で運ばれたのです。若いスタッフのキビキビした動きで、すばやく行動。容態も軽くすんだとのことでした。お近くのお客さんや観客の中のお医者さんが、集まってくださって、即席のチームワークもよかったようです。その間、離れた場所の観客の皆さんは、救急車のライトが点滅していても、舞台に集中されていました。

 素晴らしい薪能を9年間も市民中心のNPOで続けてきた和歌山の底力をまざまざと見せてもらいました。感激しました。7時半に舞台がはねてから、スタッフ一同で後片付け。これも人海戦術で手際よく終了。和歌浦の旅館「木村屋」さんでの打ち上げも8時45分から始まりました。

 「羽衣」のシテ役松井彬先生とも親しくお酒を飲むことができました。和歌山大学の学生さんをはじめとする若いスタッフも大勢参加されてました。こんな素晴らしいNPO活動に参加できて、充実した一日となりました。

 来年は10月12日(日)に狂言「附子(ぶす)」と能「土蜘蛛(つちぐも)」です。皆さん!観客としても来ていただきたいですが、できればスタッフになりませんか!楽しいですよ!

全国水産物商業協同組合青年部

2007年10月7日

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2007年10月9日