（藤村利行七段、藤戸優治七段と並んで、記念撮影の岸本周平三段）

　今日は、中之島の柔道会館で少年柔道を教えている振勇義館の指導者のお二人が七段に昇段されたお祝いの会がありました。藤村利行先生は５０歳そこそこで、藤戸優治先生はまだ４０歳台という若さで、七段になられました。たいへん珍しいことだそうです。

　お二人は、後進の育成や県の柔道連盟の仕事を熱心になさり、人格識見とも七段にふさわしい方々です。小学生や中学生に柔道を教える姿勢も、たいへん参考になります。子どもを一個の人格ととして認めて、真剣に向き合う指導をなさいます。

　私も、子どもの頃、藤村先生のお父さんの茂先生に９年間、指導を受けました。茂先生は、子ども相手でも、左利きの変則（子ども心には）な組み手を変えようとせず、いつも子どもからすると「本気で」かかってくるような気迫を感じました。ほんとはそんなことは無いでしょうが、「子ども相手に、そんなに力いれやんでもええのになあ。」と思わせるくらいでした。ですから、こてんぱんに投げつけられましたが、たまに、子どもの技のタイミングさえ合えば、倒れてくれましたが、すごく気持ち良かったことを覚えています。

　それは、大人が「真剣に相手をしてくれる。」といううれしさだったように思います。今の教育は、教師が子どもを一人の人格としてきちんと認めていない場面が多いですね。藤村、藤戸両先生は、その点、子どもを一人の人間として見ている立派な指導者ですし、厳しさとやさしさを持つ、子ども達に人気の先生方です。

　最近、選挙の応援が立て続けだったので、中之島の柔道会館にごぶさたです。この祝賀会をきっかけに、まじめに練習に通います。藤村先生、藤戸先生、よろしくお願い申し上げます。