2007年5月26日
津本陽さん
和歌山出身の作家で津本陽さんはビッグネームです。私もほとんどの作品を読ませてもらってます。最近、私の支援者のお一人で、若い頃から津本さんと親しい方が、「周平さんにサインもらってきたよ。」と2冊の文庫本をくださいました。
「異形の将軍」という田中角栄元総理の本です。落選中の候補者で、いまだ政治家になってない私ですが、とうてい比較にはならないものの、ひとりの傑出した政治家のドラマを読んで、格別の感慨がありました。
自分のことを棚に上げますが、角栄さんをはじめ、昔の政治家は迫力がありました。私が30歳の時に、官邸で当時の中曽根首相には直接お仕えしましたが、政治に対する哲学や信念を強く持っておられたのが印象的でした。
中曽根さんは読書家で、特に歴史の本を読まれていました。今の政治家には歴史観が欠けているように思えてなりません。安倍さんも従軍慰安婦の問題で、国内の発言とアメリカに行ったときの発言が180度違っていたのには失望しました。
私は、この問題では安倍さんとは反対の立場ですが、それにしても一国の宰相がコロコロと意見を変えるのは残念でなりません。政治の厳しさ、政治家としての生き様を確認するためにも、津本先生のサイン入りのこの本を何度も読み返そうと思っています。