不都合な真実
(アル・ゴア著「不都合な真実」、ランダムハウス講談社、2007年)
今日は、通常の政治活動の合間をぬって、ついに、本年最初の映画鑑賞に成功しました。前に、ブログで書きましたが、アル・ゴア元副大統領のドキュメンタリー映画「不都合な真実」をDVDで観ようと、アマゾン・コムで英語版をゲットしました。いざ、観ようとしたら、国際的に地域が違うと観られないようにプロテクションが掛けてあったようで、結局パソコンでもDVD再生機でも観られませんでした。
先月、アカデミー賞まで取った作品なので、何としてでも観たかったのです。すでに、「不都合な真実」の著書の日本版は読んでいましたが、映像による訴える力はやはりすごいです。とくに、暗い映画館で大きな銀幕を観ましたので、とても感激しました。
映画では、地球温暖化の進行のすさまじさを、氷河の減少や北極、南極の氷が融けている状況を示すことで私たちに理解させてくれます。ホッキョクグマが、氷がなくて、100キロ近く泳がなくてはならず、溺死しているとは知りませんでした。
グリーンランドの氷が融けるだけで、海水面が6メートル上昇するそうです。先進国の大都市やパキスタン、インド、バングラデシュなどが大きな被害を受けます。本当に、他人事ではありません。
政治家アル・ゴアとして、大統領選挙の敗北後、世界中で1000回以上も講演活動をしてきた姿に感銘を受けました。また、下院議員として政治家生活を始めたときから、一貫して環境問題をテーマにしていたことも今回分かりました。現ブッシュ大統領の父から、「地球環境問題でホラを吹くクレイジーな政治家」とまで、名指しでボロクソ言われているんです。
ある意味で、アル・ゴアさんが来年の大統領選挙に出るためのプロモーション・ビデオのように捉える向きもあると思います。しかし、時にユーモアを交え、必死に聴衆に「地球環境問題の重要性」を訴える姿に、「ほんまもん」の政治家アル・ゴアを再認識させられました。
今は、女性初の大統領候補ヒラリー・クリントンさんと同様に黒人初のバラック・オバマさんが民主党の有力候補者です。しかし、来年、ダークホースでアル・ゴアさんが大統領選挙に参戦する姿を見てみたいものです。