和歌山県のコロナワクチン接種状況
和歌山県のコロナワクチン接種状況は医療従事者については、4月23日現在27,047人(内2回目8,680人)、高齢者については4月25日現在3,049人です。
これが、官邸のホームページから取れる最新の情報です。
和歌山県では、全体3万7千人の医療従事者の内2回目の接種が終わった割合は23%に過ぎません。
5月に供給される高齢者用のワクチンはまず医療従事者と施設の高齢者を優先すべきだと思います。
なお、ワクチン接種が和歌山県だけ遅れているわけではありません。日本全体が先進国の中で大きく取り残されています。
4月22日現在、OECD37か国の接種状況、1位のイスラエルは62%、2位英国49%、3位チリ41%、4位米国41%と続き、日本は最下位の2%です。
もはや先進国と言えない状況になっているのは日本の国力の衰えと言わざるを得ません。
確かに、自国でワクチン開発ができないという産業競争力の低下に問題はあります。
しかし、評判の悪いトランプ大統領ですら、昨年、有望なワクチン開発に1兆円を投じています。
その時、日本はGo Toキャンペーンに2兆7千億円の予算を組みました。つまり、戦略的な発想ができなくなっているのです。
自国でワクチンが開発できないなら、イスラエルのように輸入ワクチンで勝負することを早期に決めて、ライセンス生産を始めるなどの方法も取れたはずです。
野党が政権を取っていても同じことだったと思います。政府の機能が著しく落ちているということです。
ちなみに、20年前に感染症用のベッドは1万200床あったものが昨年1800床にまで減少していました。長期間、感染症が少なかったので危機対応に油断があったということです。
今は、そのような批判をしているひまはありません。
これから輸入されるワクチンの接種を急ぐことです。
米国では、薬局で薬剤師さんがワクチン接種しています。英国では医療資格がなくても一定の研修を受けた「注射ボランティア」のワクチン接種が可能です。
集団接種会場の運営も含め、大胆な規制緩和とボランティアの協力でワクチン接種の現場力を高めましょう。
条件なしでの歯科医師のワクチン接種にすら踏み切れない厚生労働省には猛省を促したいと思います。