寺島実郎三井物産総合戦略研究所長
昨日は、21日から始まる和歌山県会議員補欠選挙のために、応援に来てくださる国会議員の先生方にご挨拶するため、議員会館を駆け回りました。衆議院から元代表の岡田克也さん、前政調会長の仙谷由人さん。参議院からは、円より子さん、那谷屋正義さん、水岡俊一さん、福山哲郎さんが和歌山に入ってくれます。
夕方の6時からは、三井物産の寺島実郎さんが主催するGIN総研の講演会があり、1年ぶりに出席してきました。寺島さんとは、1995年に米国のプリンストン大学に派遣された時、当時三井物産ワシントン事務所長だった寺島さんにご挨拶に伺って以来の仲です。
寺島さんは、当時既に、名著「ふたつの「FORTUNE」−1936年の日米関係に学ぶ」をはじめ何冊かの著作を発表されており、硬派の論客としての確固とした地位を築いておられました。いささか、緊張してお目にかかった記憶があります。実際は、気さくで優しい方で、ホッとしました。
寺島さんは若い者を育てるのが好きで、周囲には彼の人柄を慕う若者が集まってワイワイやっていました。私もその仲間に入れていただいて、ワシントンに行くたびに、ランチや朝食などをご馳走になりながら、米国経済、安全保障、あるいは画家のフェルメールまで多くのことを教えてもらいました。
帰国後も、当時ワシントンでお世話になった仲間を集めて、「ワシントン会」という勉強会を主催していただき、論談風発の楽しい会合が続いています。
昨日のご講演では、イラク戦争、パレスチナの混迷、イラン核問題や北朝鮮の恫喝外交など世界秩序の液状化について解説がありました。また、エネルギー価格の高騰や現代資本主義の荒廃に関してのご持論を展開されました。久しぶりに知的刺激を受けて、「寺島節」に酔いました。
この会には、寺島門下生の優等生である斉藤健前埼玉県副知事も来て、30分間講演しました。彼は、千葉7区から自民党の候補者として出馬して、私同様落選中の身の上です。寺島門下でとても仲の良い友人です。寺島さんからは会場で私の紹介もしていただき、「斉藤、岸本と政党は違うが、将来性の高い政治家だから、応援してやってほしい。」旨の温かいお言葉をいただきました。
後のパーティーで斉藤さんともゆっくり話をし、エールの交換ができました。「斉藤さんは政策的には民主党じゃないの!?」と冷やかしておきました。