オークワ労働組合「岸本周平経済セミナー」
昨日の午後は、UIゼンセン同盟のオークワ労働組合の支部長さん達約60人ほどの会に招かれました。政治の話よりも「日本経済の話を分かりやすく説明してやってください。」と執行委員長の田中博景さんから頼まれたのがきっかけです。 私自身も、街頭演説では政治の話をしますが、今は選挙対策のための活動よりも友人を一人でも多くつくる時期だと思っています。私という人間をよく分かってもらうことが大事なことだと考えています。このブログも、頑張って投稿し、一人でも多くの人に私自身や私の考え方を知っていただけたら良いなと思っています。
私の社会人生活のほとんどは財務省や経済産業省など経済官庁の政策マンとしてのものでした。また、幸いなことに米国のプリンストン大学で教鞭を取ってから、教えることの楽しさに取り付かれ、以来、埼玉大学や中央大学など国内の大学で経済学や公共政策学を教えています。 最近は、労働組合の集まりでも、経済の話をさせてもらえる機会が増えています。
選挙に出る前の2年弱は民間企業のトヨタ自動車?で働いていました。国内の工場のみならず、中国、インドネシア、タイなどの海外の工場も実際に見てきました。親方日の丸のお役所で23年間も働いていたものですから、見るもの聞くものすべてが新鮮で、驚きの連続でした。そのようなミクロの経験も、多くの方に聞いていただきたいと思うものの重要な部分です。
昨日のセミナーでも、トヨタの改善運動のポイントを説明しました。「変えないことは悪である。」というのが奥田前会長の口癖でした。やり方を変えて失敗しても絶対にしからないが、やり方を変えずに失敗したら左遷させられる企業文化が根付いているのです。そして、失敗した際には、なぜそうなったか?「五つのなぜ」というプロセスで、失敗の本質にたどりつくまで、何度も質問が繰り返される現場の厳しさを披露しました。
さすがに、組合の支部長さん達は、熱心に講演を聴いてくださいました。質疑の時間もいただき、1時間の予定が15分以上超過してしまい、主催者の田中さんにはご迷惑をおかけしましたが、私自身も充実した時間を過ごせました。この場をお借りしてお礼申し上げます。これからも、お呼びがかかる限り、経済の講演を続けていきたいと思っています。どうかお声をおかけください。