田口佳史著「リーダーの指針東洋思考」
(田口佳史著「リーダーの指針東洋思考」)
社会保障と税の一体改革の議論が大詰めに来ています。社会保障政策の充実のために、2010年代半ばに段階的に消費税を10%に引き上げることが6月に決まりました。今、党税調で法律にするための具体的な時期や税率を決める作業が行われています。
年末にもかかわらず、100人近い国会議員が残って朝から晩まで議論しています。
明日の29日、野田総理がインドからご帰国後、政府と民主党の三役会議で調整の上、午後3時から、再度税調の総会が開かれる予定です。
事務局次長として、議事進行を担当していますが、具体的な法案策定に賛成の議員も慎重派の議員も、消費税引き上げの必要性は共有して、真摯に話し合っていますので、やりがいのある仕事です。
年末のごあいさつ周りができないので、地元の皆さんには申し訳ないのですが、お電話すると、「しっかり、税調で頑張ってくれ。」との励ましの声をいただきます。ありがたい話です。
この渦中で、政治リーダーの資質について、ツラツラ考えています。
このブログでも書きましたが、この10年間、私は田口佳史先生に「書経」を教えていただいています。浪人中は、なかなか上京できませんでしたが、それでも年に何回かは、先生の磬咳に接する機会を作りました。
今月、「リーダーの指針 東洋思考」(かんき出版)という本を先生が出版され、早速、読ませていただきました。
論語や大学などの「四書五経」からの引用に加え、吉田松陰の「士規七則」や山田方谷の「理財論」、西郷隆盛の「南洲遺訓」などの原典を読むことができます。
「理財論」によれば、財政再建をするには、歳出カットや増税の話だけをするのではなく、教育の振興や経済成長、綱紀の粛正など、本来の政治に真剣に取り組むべきことが述べられています。
山田方谷は、まさに備中松山藩の10万両の債務を8年間で10万両の蓄財に替えた人物です。
大いに我が意を得たりと思いました。
社会保障の充実や経済成長政策と合わせて、財政再建の議論を進めるべきです。
松浦静山の「甲子夜話」の中の「水雲問答」によると、「公には大小がある。すべての政治家や官僚は、自分こそ公の心で活動していると信じている。しかし、今の世は、小さな公ばかりで、大きな公がない。」と書かれています。
政治家として、身にしみる言葉です。来年も、毎月の書経勉強会に出て、研鑽を積む覚悟です。
田口佳史先生のご著書は、たくさんあります。「老子の無言」(光文社)や「論語の一言」(光文社)、「清く美しい流れ」(PHP研究所)などです。ぜひ、一度読んでみてください。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。