タウンミーティングで学ぶこと
(週末のタウンミーティングのひとコマ)
タウンミーティングやミニ集会では、私の意見も聞いてもらいますが、むしろ、有権者の皆さんのお話をお聞きするのが主な目的です。
地元の声を国政に伝えるのが、「代議士」の仕事だと考えるからです。
その他にも、当たり前といえばそうなんですが、いろいろ、自分の至らないところを指摘されて、勉強になることが多いです。
先日も、会場から「なぜ、日本はアメリカのように中央銀行がお札を刷って、景気刺激をしないのか?」という質問をいただきました。
確かに、「カネは天下の回りモノ」ですから、おカネが転々とすれば、景気は良くなります。これを乗数効果と言います。
アメリカでは、中央銀行が刷ったお札は、一部は実物経済に回り、景気を支えました。しかし、今回、その多くは原油や小麦などの穀物相場に向かい、値段が上がるきっかけとなりました。
日本経済は企業や個人の「期待成長率」が下がっています。つまり、「新しい商売を始めても、設備投資をしても、儲からないよな、、。」というようにみんなが思っています。
そして、物価や雇用といった経済のシグナルや金融政策などに、企業や個人が反応しなくなります。このような状態を「デフレの罠」と言います。
こうなると、景気対策や金融緩和の効果が出ません。中央銀行がお札を刷っても、「天下を回らず」、すぐに戻ってきます。
むしろ、規制改革などで、経済の構造を変えて、企業の投資意欲を刺激する必要があります。個人も、社会保障の安定性が心配なので、消費を抑制していますから、安心できる持続可能な制度改革が必要です。
こんな話をしていました時、つい、口がすべって、「今の若い人は自動車も要らないと言うし、将来が不安なのでおカネを使わない傾向にあります。」と言ってしまいました。
会が終わってから、若い青年が、私のところへやって来て、「若者がおカネを使わないと言う一般論には賛成できません。」ときっぱり。
「自動車はにはおカネを使わないけど、若い人は自分の好きなものには、かなりおカネを使いますよ。私は趣味が旅行だから、おカネを貯めては旅行に行きます。友人の多くも、自分の気に入ったものにはおカネを惜しみません。決め付けは良くないですよ。」とたしなめられました。
確かに、その通りです。素直に謝ると同時に、ほんとうに感謝しました。
会合の後、話の中身や言い方を直してくださる声に耳を傾けていますと、本当に参考になることがたくさんあります。日々是勉強、、、、ですね。苦笑。
私たちのために。
私たちの子供たちのために。
私たちの大切な人のために・・・。
信じられない政治に終止符を打つ。
そして、信じられる政治を創るために。