真の自由主義を取り戻すー船橋洋一著「湛山読本」

(船橋洋一著「湛山読本」、東洋経済新報社2015年12月)

 船橋洋一著「湛山読本」を読みました。

 石橋湛山は、戦前、東洋経済新報社主幹として「小日本主義」を提唱したリベラルなジャーナリストです。戦後は総理大臣も勤めた自由主義者として私の尊敬する政治家の一人です。

 ジャーナリストの船橋洋一さんが、湛山の論説70編を選び、解説しています。

 私自身、石橋湛山の著作は、官僚時代からほとんど読んできましたが、船橋さんのダイジェストで読み返すと、目からウロコのことばかりです。

 戦争前に、小日本主義を取っていたことには感銘を受けていましたが、1921年当時、「朝鮮や、台湾、中国、満州、樺太などの少しばかりの土地や財産に目を奪われて、その防備や割取にあくせくしている。したがって、積極的に、全世界に目を向けて戦略を立てる余裕がない。」と喝破しています。

 日本の国際的地位を上げるために、これらをすべて捨てることを提言していますが、それは、今の時代、後知恵としては、誰にも判ることですが、その時代の真ただ中で主張できる慧眼と勇気に脱帽です。

  しかも、その理由として「人道のためなどという立派なことではなく、単に自国の利益のために、海外領土はすべて解放し、諸民族に自由を与える政策で、列強国の急先鋒」となることの得策をあげています。

 また、戦時中の厳しい言論弾圧の下でも、出版停止にならないように周到なカモフラージュをしながら、しかし、肺腑をえぐるような鋭い指摘を続けていることを、この本で再認識しました。

 今行われている安倍政権による言論の自由への抑圧は、もちろん当時の比ではないにしても、今、この時期にこの著作が世に出された意味を痛感しています。

 そして、できる限り政府が民間の経済活動や個人の生活に介入しないという本来の意味の「自由主義(リベラリズム)」を取戻す必要のある今こそ必読の書です。

暖かい初詣

(日前宮の門前にて)

 お正月の二日、三日は日前宮の門前に立たせていただきました。

 落選中の10年前から初詣の皆さんにごあいさつしています。

 当時は、NHKの紅白歌合戦が終わってから、神社に繰り出しました。

 今は、新年祝賀の儀に参加するため、元日は伺えません。

 今年の三が日は暖かくて、天国のようでした。気温も午後には13度、14度といった具合。

 そんな中、大勢の皆さんに励ましていただきました。

 「今年も会えたね。」
 「毎年立ってるけど、周平さんは正月の縁起もんみたいなもんやね。」
 「去年は会えやんかったけど、今年は会えたで。」

 などとお声をかけていただきました。

 温かい飲み物やたい焼き、たこ焼きなど沢山もらいました。

 いつもおおきにです。

 政治家冥利につきる瞬間です。確かに、継続は力なりだと思いました。

 有権者のタマゴの皆さんとも記念撮影。

 応援ありがとうございました。

2016年のスタート:新年祝賀の儀

(新年祝賀の儀、皇居にて)

 謹賀新年、明けましておめでとうございます。

 皇居での新年祝賀の儀に参列。天皇皇后両陛下に拝謁して参りました。国の発展と国民の幸福を願われるご祝辞に、身の引き締まる思いです。

 当選してから毎年、元日には皇居に参内しています。落選中は、元日も神社前での立礼でしたが、今は、二日と三日に和歌山市の日前宮の門前に立たせていただき、元日は失礼しています。

 天皇陛下の直接のお言葉を聞かせていただき、国会議員としての心構えを仕切りなおす機会にしています。

(富士山の雄姿)

 ですから、大みそかは夕方までスーパーマーケットで街頭演説をしてから上京。

 そして、元日に皇居に参内して、二日、三日は和歌山に帰り、初詣の皆さんに神社でのごあいさつ。

 その行き帰りの機内から、今年は素晴らしい富士山を見ることができました。

 申年の今年、私は年男です。良い年となるように祈りながら写真を撮りました。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(参考) 天皇陛下の新年のご感想。

 『昨年は戦後70年という年に当たり,多くの人々が先の戦争に思いを致した1年でした。新年を迎え,改めて国と人々の平安を祈念します。

 東日本大震災から間もなく5年を迎えようとしています。いまだそれまで住んでいた地域に戻れずにいる人々や,仮設住宅で苦労の多い生活を送っている人々があることが案じられ,こうした人々が寒さの厳しい冬を健康に十分気を付けて過ごされるよう,そして,被災地域の復興が少しでもはかどるよう,願っています。

 私どもの住む日本は誠に美しい自然に恵まれる一方,自然災害を受けやすい環境にあり,今年も日本人一人ひとりが防災の心を培うとともに,お互いが気を付け合って,身を守る努力を続けられることを心より希望しています。

 本年が日本と世界の人々にとって幸せな年になることを祈ります。』

歳末の連続街頭演説!

(スーパーマーケットでの街頭演説。)

 今年も残すところわずかとなりました。

 年末は、毎年、スーパーマーケットでの街頭演説をしています。

 会社関係もご用納めの後は閉まっていますし、主婦の皆さんはお正月の準備におおわらわで、ご家庭に訪問するのも気がひけます。

 遠くのご家族が帰省され一家団欒のところへ、政治家があいさつに来るのも何だかな、、、と遠慮します。

 そこで、落選中から10年間、暮れにはスーパーマーケットに行くことに。

 荷物持ちにかりだされたお父さんも来ていますので、聴衆はいつもの二倍になります。

(近鉄百貨店前での街頭演説。)

 今のところ、暖冬のせいか街頭日和が続いています。

 それでも、北風の吹く日などは、温かい缶コーヒーやお茶などの差入れをいただくことが多くて感謝感激です。

 何しろ、スーパーの前なので、お買い物袋の中からも出していただいて「これ、あげるわ。」と、いろんな物をくださる方がいらっしゃいます。

 落選中は生活が苦しい中で、お腹の足しにもなりましたので、本当に感謝しています。

 今でも、本当に有難いことです。 

 その上、激励やら、お叱り、そして国政への質問など、大勢の皆さんとお話する機会がいただけます。

 こちらが演説する時間が無い時もあるくらいです。

 そのことこそが、私の草の根の政治活動の原点だと思います。

 大みそかまで、しっかり和歌山市内のスーパーを周りますので、見かけたらお声をおかけください。

 よろしくお願いします!

消防団の年末火災特別警戒

(消防団の皆さんと記念撮影。)

 今年も残すところ少しとなりました。

 和歌山市内では、12月25日から大晦日までの一週間、消防団の年末火災特別警戒が行われます。

 昔から、「火の用心!」と言いながら、拍子木をカチカチ鳴らしてパトロールしていました。

 今は、消防車で周ります。音声もテープなので、少し風情に欠けるかもしれません。

 25日から3日間、市長さんの巡視に合わせて、各消防分団にあいさつに伺いました。

 婦人防火隊や連合自治会の役員さんも総出ですので、年末のごあいさつも兼ねることができます。

 落選してから始めたので、ようやく10年経ちます。

 火災が発生した場合、市内の消防署から、消防車が到着するには少し時間がかかります。
 
 そんな時に、実際に消化活動にとりかかるのは地元の消防団です。

 ですから、訓練もしています。まったくのボランテイアです。

 民主党がかかげた「新しい公共」のモデルのような存在です。

 もっとも、消防団や自治会は昔からあるので、「なつかしい公共」と呼んだりもしました。

(クリスマスケーキも分団で。)

 スタートの25日はクリスマス。

 家族で一家団欒したい時でも、市民のために奉仕する姿勢には頭が下がります。

 消防団の皆さん、市民のために年末までよろしくお願い申し上げます!

グローバルファンド

(グローバルファンドの増資準備会合であいさつする岸田外務大臣。)

 グローバルファンドは、沖縄サミットにおいて小渕首相のリーダーシップで作られました。エイズ、結核、マラリア撲滅のために活動しています。

 これまで、米国107億円、仏39億円、英31億ドル、独24億ドル、日本23億ドルなどの他、民間からもゲイツ財団14億ドル、シェブロン6000万ドル、武田薬品600万ドルなどの拠出でファンドが運用されてきました。

 このファンドの事業は、国際的なエイズ対策の20%、結核対策の75%、マラリア対策の67%(各2013年実績)を占めており開発途上国にとっては重要な資金源です。

 更なる事業の発展のために、来年予定されている第5次増資の準備会合が東京で開催され、グローバルファンド議員連盟の一員として参加しました。

 今朝の内輪の朝食会では、この活動に寄附をしているビル・ゲイツさんとお話しをしました。

 ゲイツさんとは初対面でしたが、パキスタンでのポリオ撲滅に加え、グローバルファンドへの熱心は取組には脱帽です。

 会場で聞いた声の中には、「日本政府が第5次増資で、今まで以上の貢献ができるかどうか心配だ。」というものでした。 

 すでに、民主党政権時代に8億ドルのコミットメントをしています。

 今回、安倍内閣が実行しないと国の信用が失われます。しかし、今年度の補正予算案には入っていない様子です。

 このような巨額の拠出は、なかなか本予算では難しいので、従来から補正予算で手当てされてきました。

 日本政府の看板政策である「人間の安全保障」はぜひとも超党派でお願いします!

和歌山中央卸売市場の市場祭り

(市場祭りであいさつする岸本周平。)

 今朝は、和歌山中央卸売市場の市場祭りからスタート。今年で11年目。私が和歌山に戻り、政治生活を始めた時期とかぶります。

 クエやアンコウ、カニなどの鍋料理が安い値段で、味わえる人気のイベント。主催者発表で2万人が訪れました。なんと、5000食分が完売。

 その他、会場では、野菜や果物、鮮魚などが、卸売市場ならではの低価格で提供されます。

 また、アンコウとマグロの解体即売コーナーやセリの体験も好評でした。

 継続は力なりですね。今や、歳末恒例の和歌山市民のビッグイベントになりました。

(1杯500円のクエ鍋)

 私も、あいさつの後、クエ鍋いただきました。美味しかったです!
 
 九州ではアラという名前ですが、同じお魚です。

 今は養殖もあるようですが、天然ものの味は格別です。

 和歌山の観光資源としても最高ですね。

安倍一強体制と野党再編の行方

 これまでの安倍内閣の経済政策は、強欲な金融資本主義と国家社会主義が共存したものです。

 安倍さんの好きな「1億火の玉」式の表現をすれば、農協改革で見られたように「1億総株式会社化」を進めて、政府が行政指導で操縦するというモデルです。

 そして、国民は高齢者も女性もすべては経済成長のために奉仕すべきで、大学教育すら経済成長のためにあると言わんばかりです。

 賃金引上げは、本来、経営者と労働組合で決めることですが、政府が口をはさんできました。
 
 女性役員の登用も、「少なくとも一人は入れろ。」と政府が経団連に指示。 

 企業経営の根幹である設備投資も法人税軽減との引換えで政府に約束させられました。一時は、投資しないなら内部留保に課税するなどの「脅し」まで使いました。

 また、人口1億人維持のための「産めよ、増やせよ」との人口政策も、戦時中の近衛文磨内閣以来73年ぶりに復活しました。

 この時の目標も同じく1億人で、「出産数は五児」というところまで決めましたが、今回は、さすがにそこまでは遠慮したようです。

 そして、「反知性主義」とも評される、学問や知的な積み重ねの軽視は、法的安定性を損ねる憲法解釈の変更で極まりました。

 また、受信料は党派を超えて国民が払っているため、NHKの人事や予算は必ず全会派一致で行うという国会の良き伝統を一気に崩し、与党だけで強行採決しました。

 経済成長に役に立たないということで、人文社会科学など「文系」の学部、大学院の廃止・転換が通達で指示された時には、腰を抜かすほどビックリポンでした。知性を軽んじ、文学や哲学をたいせつにしない国に未来はありません。

 ここまで安倍内閣が暴走しても、マスコミは批判することなく、事なかれ主義で日々の時間が流れていきます。
 
 それもこれも、野党がだらしなさ過ぎて、一強他弱の政治状況が続いているからです。
 
 選挙による政権交代という歴史的な使命を終えた民主党は、すみやかに生まれ変わるべきです。

 企業活動や個人の信条や生活への国家の介入を避けるという、本来の意味の「自由主義」、「リベラリズム」による寛容で穏健な中道新党が必要です。

 その意味で、北海道大学の中島岳志准教授の提唱する「リベラル保守主義」という言葉が私にはしっくりきます。

 私たち民主党の改革派がそのまとめ役になって、野党を再結集しなければ、与党の思うつぼです。

 野党再編後の新党は、社会的公正と経済活力を両立させ、いろんな人の価値観の多様性を認める開放的な社会を目指します。

 キーワードはインクルーシブ・グロース(inclusive growth)。みんなで成長を分かち合うという意味です。

 再編のために、「おおさか維新の会」にも呼びかけていきたいと思います。野党が割れていたら、今のように、企業や個人の自由が制約されかねない政治が続きます。

 1980年大平内閣、1986年中曽根内閣の2回の衆参同日選挙は与党の圧勝でした。2016年夏までに、残された時間はそんなにありません。

和歌浦ベイマラソンwithジャズ2015

(ジャズマラソンに参加した「チームShuhei」の記念撮影。)

 今日は、和歌浦ベイマラソンwithジャズ2015に仲間と一緒に参加しました。

 沿道でのジャズの演奏を聴きながら、和歌浦湾沿岸を走る市民マラソン大会として15年前にスタートしました。

 今では、ハーフマラソンや10キロ、5キロ、3キロ、2キロの家族参加のジョギングコースなどに、1万2000人が参加する大きな大会に育っています。

 姉妹都市の韓国済州市や中国山東省の済南市からの招待選手も参加。

 和歌山市在住でハーフマラソンの上位入賞者は、来年の東京マラソンの特別枠に推薦されますので、人気です。

(ジャズマラソンのコース上からの和歌浦湾の景色。)

 私も、浪人中から毎年、スケジュールが合えば、必ず5キロコースにエントリー。

 昨年は総選挙前で出場できず、今年は満を持して走りました。

 沿道の皆さん、応援有難うございました。

 いつもは30分を切るのですが、今年は政局のため練習不足で30分41秒と不本意な成績。

 来年は、しっかり走ります!

水軒の浜に松を植える会

(「水軒の浜に松を植える会」のメンバーと。)

 「水軒の浜に松を植える会」の清掃作業に参加。毎月第4土曜日が定例日です。

 高度経済成長の時代、白砂青松の水軒の浜が埋め立てられました。

 その後、荒れ果てていた砂地に松を植樹。

 約10年前からの地域住民の活動です。私も創設以来の会員です。

 毎年、地域の子どもたちと一緒に植樹をしてきました。

(清掃作業の様子。)

 埋め立ては昭和42年に完成。

 会のHPには埋め立て前後の風景の違いがわかる写真が掲載されています。

 失った風景は取り戻せませんが、松を植えることで、住民の記憶や魂を語り継ぐことはできます。

 住民の自主的な活動に、県や市も少しずつ動いてきました。

 会のメンバー皆さんのご努力には頭が下がります。