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Blog活動ブログ

2006年6月23日

ワールドカップ報道に関して


 日本中のサッカーファンが今朝の4時から日本−ブラジル戦を見守りました。私も眠い目をこすりながら、テレビの前に座っていました。残念ながら、惨敗しました。ある程度、予想されていたとは言え、多くのファン同様、私も本当に悔しい思いをしました。
 私とワールドカップの関わりは、2002年の日韓共同開催に向けて、講談社のフットボールニッポン編集長の戸塚さんと一緒に「Think2002」という勉強会を始めたことです。在日韓国人をはじめとする在日外国人の皆さんがどのようにワールドカップに参画したらよいかという問題意識で、毎月1回、講談社の会議室をお借りして、講師を呼んで2年間勉強会を続けました。セルジオ・越後さんも応援してくれました。結果として、日本サッカー協会とも協力体制ができ、在日外国人の皆さんが公式にボランティアとして参加できる道が開かれました。
 それ以降も、日本サッカー協会の小倉副会長を囲む勉強会を続けて今日に至っており、サッカーファンの一人と自認しています。そのように断った上で、正直に書きますが、今回の一連のマスコミの報道は変だと思いました。多くのサッカーファンがきっと違和感を持っておられると思います。
 ブラジル戦を前に、「2点差以上でブラジルに勝てば、決勝進出も可能だ!」というコメント一色でした。選手や監督は当然、そう思って戦ってくれたと思いますが、プロの解説者まで、そんなトーンで説明するのはいかがなものでしょうか。もしも、ブラジルに2点差以上で勝てる力が日本チームにあれば、豪州やクロアチアには勝てていたはずだという「正論」を語る雰囲気ではなくなっていたのでしょうか。マスコミ関係者は「そんなこと言える空気じゃないよ。だから、奇跡を起こしてくれることを期待すると言ったじゃない。」と反論されるかもしれません。怖いのは、大きな影響力を持つマスコミの報道が一方向に流れることです。
 ドイツにいる戸塚編集長と電話で話しました。外国のサポーターに比べてもちろんのこと、4年前に比べても、日本のサポーターがおとなしいんだと嘆いていました。サポーターのコメントも「よくやった。」「夢を与えてくれた。」などなど優しいものばかりです。「なぜ予選リーグ最下位で終わったのか!」と怒りをあらわすのが、サッカー先進国のサポーターが自国のチームを愛するが故のコメントだそうです。私も含めて、まだまだ日本のサポーターは甘いのでしょうか。

「救う会」和歌山の写真展

2006年6月21日

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牧宥恵三昧画・高野山アンコール展

2006年6月25日